2016年10月14日

Jazz Talk Vol.75

社会人となり、最初に新潟市から、住民票を移した街が新宿区。

本籍は渋谷区ながら、幼少期は世田谷区で育ち、その頃、高度成長期の東京がカッコよく見えた。

その反面、学生が反乱をおこしていた時代だ。
学生はジャズ喫茶を拠点に入り浸り、日本を考察する思想が強かった。
当然、あとから知ることだが、その中には通い詰めたほどではないにしろ、あの 「三島由紀夫」 や 「北野 武」 「弘兼憲史」 「松田優作」 など、有名な文化人の姿も多かったという。
「村上春樹」 は、新宿からほど近い、千駄ヶ谷で 「ジャズバー」 を経営していたからね。
彼らの青春の背景には、いつもジャズが流れていたんだろうね。

新宿ほど 「ジャズの似合う街」 はないと思う。
それも甘美を排除した 「フリージャズ」 や 「ビ・バップ」 の硬派系。
「アート・ペッパー」 「チャーリー・パーカー」 「オスカー・ピーターソン」 は似合わない。
「退廃的なチャット」 「火花散らすコルトレーン」 「音程の怪しいマクリーン」 「猛獣エルビン」 「哀愁のウォルドロン」 「妥協なきマッコイ」 「怒りのマービン」 「叫ぶドルフィー」 あたりが新宿らしい。
個人的には 「チャールズ・ロイド」 堅いところでは 「キース・ジャレット」 の ケルンコンサートだろう。

銀座や赤坂では、ジャズをわかった顔をして、おすまししている感じがする。
渋谷に六本木は、若者の電気バンドな印象で、ミュージック専用チャンネルみたいでさ。
山手線内回りは、ポップな洋楽が流れてそうだし、外回りは、拳の利いた演歌が聞こえてきそうだ。
大きく色分けしていくと、やっぱり 「ジャズは新宿」 なんだよな。
昭和のジャズの残り香があるような、ゴールデン街の路地裏な雰囲気。
流行に迎合せず、Tシャツにジーパン姿が似合う、青春の香りを呼び戻されそうな街。

最近 「白髪が目立ってきたなあ」 と思う世代が、身の置けるジャズバーは少なくなってきた。
バーを定義すれば、時間を買うところであり、その過ごし方は自由だ。
今の時代、ただ音楽だけを聴きに来る人はいないから、お店も変なこだわりを持つこともない。
ひとりでたたずむのもいいし、友人と昔話をしたり、仕事疲れを会話と間で癒したりするもよし。
当然、ボクと会話するのも一向にかまわないし、ホテルのバーのように、オーセンティックな雰囲気ではないから、その 「人なり」 がわかれば、いつまでも静かな味方でいるさ。

そんな、ジャズっぽさを抑えて 「ゆるい雰囲気」 には、してあるんだけどさ  (笑)

だけど、男の背景には、少しアーシー (泥くさい) なジャズが流れていないと、物足りないかな。

posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz & Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする