2016年10月04日

バブル期

最近、バブル時代の 「浮かれ女」 をネタにした、女性芸人がテレビで人気である。

当時、あの持ちネタの女は、実在したからな。
接触を望んだわけではなく、仕事で接触しなきゃいけなかったほうが正しい。
だから、同世代ながら、バブル景気でムリに大変身した男女は、見ていて結構おもしろかった。

こんなことがあった。
人の予約席を指さして 「私のお気に入りの席はそこ‥ そこでホワイトレディを飲みたいの」
そうかと思えば 「たばこに火をつけて」 「今日はあなたでいい」 など、ホストクラブじゃないし。

男をしもべ扱いする ワンレン ボディコン 爪長 ハイヒール は、夜の街に出没していた。
それで女同士、服の色がかぶっているだけで火花を散らすわ、視線やオーラで意識し合っているんだ。
極めつけは、オーダーを出しただけなのに 「私 (外資系) の人とつきあっているからゴメンね」 とか言われ、思わせぶりな態度をしてもないのに 「何でいきなりフラれるのか」 こけそうになったり。

そんで、アッシーだか、メッシーだか知らんが、迎えに来る男も野暮でさ。
トレンディ俳優を真似て、しゃくれたあごを上に向け、ブッカブカのダブルのスーツを着た、世間では自称 「ヤングエグゼブティブ」 とかで、ヤリイカ風のルックスで、嫌味な気取りが鼻につく。

車のキーを手渡され 「パーキングが満車で路上駐車してるから、たまに見に行って」 とか高級ホテルじゃあるまいし、状況も考えずに、何でも人にやらせようとする浅ましさ。
それを断ると、サービスが悪いになるから、理屈と現実のピントがずれていたよな。

昭和の終わりから、平成の初めころまで、バブル景気に浮かれて、価値観が混迷した時代だったから、それはもう、責任者と言えども 「最前線に立つ現場」 は大変な時代だった。
自由気ままな姿に愕然とさせられたが、その反面、人から励まされて、活力をもらったことも事実だ。

だが、バブルの環境になじめなかった。
一見、行儀のいい空間だが、生の感情を使い分けるのが、どれほど不気味か想像がつくだろう。
バブルの恩恵を受けた仕事じゃなかったが、今思えば内なる自分に正直に生きた20代だったと思う。

そんなバブルの幕で、新宿のガード下で安酒をあおりながら放言し、ジャズの流れるバーで身を潜め、枠にとらわれない人たちと交流しては 「また会おう」 で別れて、ほとんどがそれっきり。

バブルをどの位置で見たかで印象は変わるが、ボクは舞台袖から見ていたから、直接的な事故に巻き込まれずに済んだとは思うが、どっちが良い悪いのレベルではないことは確かである。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする