2016年09月27日

黒子の型

先日の茶席で、茶室の入口が人ひとり屈んで、ようやく通れるほどの四角い間取りが不思議だった。

次の日、その由来を調べると 「にじり口」 と呼ばれ、あえて入口を狭くしていることで、茶席の出会いを平等にあつかう、和の精神があるそうだ。

茶道の精神は、一説で 「サムライ文化」 らしく、武将たちが明日の戦で生死を分けるべくとき、今宵 「今生の別れ」 になるかも知れない契りのもと、お茶をたてるのだと聞いたことがある。
一般的な 「一期一会」 は、人との出会いは一生に一度とされてるが、一会に解釈を加えるのであれば 「貴重な出会い」 と訳した方が、理解されやすいかと思う。

人生50年も過ぎれば、冠婚葬祭の 「婚」 よりも 「葬」 が増える。
婚礼は儀式というより、若い男女の門出を祝う自主イベントだから、気軽に参加しやすい。
しかし 「葬」 にもなると 「型」 が大きく異なり、それまでの 「人の成熟度」 がわかると思う。
「黒子の型」 というか、こればかりは中高年にならないと、たどり着けない領域かも知れない。

茶室という、コンピューターのない空間を味わったことで 「型を考えさせられる」 キッカケとなった。
そんな 「六十代のご夫婦」 に茶会へお招きにあずかり、その経験が意味するかは、ボク次第である。

この場を借りて、お礼の言葉を記録として述べ添えたい。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする