2016年09月05日

ゴジラ世代

ハァー‥  いや〜  えっ? 何のタメ息かって‥  ゴジラだよ、ゴジラ‥  シン・ゴ・ジ・ラ!

思惑を見事に裏切られた、世界に誇れる 「大人の日本映画」 だった。 

4日 夜7時20分上映 「シン・ゴジラ」 を万代の劇場で見てきた。
映画は、予備知識を入れると勝手な想像が働くので、予告以外の情報は得ないようにしている。

ボクの知る怪獣モノやSFモノは、サイドストーリーに恋愛や家族愛、友情を仕掛ける傾向があるあまり本筋が方向転換しすぎて、ほとほと純愛アクションに舵を切るようなところがあった。

しかし、本編 「そのとき、日本はどう動くのか」 まず、コンセプトがしっかりしていたと思う。
日本の存続をかけて、政府に意思決定をゆだねられながら、民主主義の根幹である、そうカンタンには物事を決められない葛藤など、大人が楽しめて考えられる、大人のゴジラだった。

少数意見も侮るなかれだが、有事での決定は常にスピードと情報、断腸を極めるものである。
放射性物質を蓄積するゴジラは、現代の原発論に再考を鳴らして 「人間の科学は本来、人間を幸せにするため」 なのに、ストーリーを通して、個人の問題にも行きつくことを訴えていたところは共感した。

劇中、政府官邸の特別対策本部室、防衛大臣役の 「余 貴美子」 は、有事の疲れから、化粧がとれかかっているシュールな演技は、ベテラン女優として見事だったな。
それに、ゴジラ世代とされる 「アラ還世代」 (60歳以上) が、いい味を出していたね。

個性派の役者ほど、晩年は飾らず、隠さず、感じたままの冥利に尽きる。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Cinema Fan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする