2016年08月31日

My Father 4

このたびは、親父の死去に際し、さまざまな励ましをいただき、心強い限りであった。

お客さんから 「店を休まずに営業したことを知り驚いたよ」 そんな声も聞かれたが、その前から心の整理はついていたので、割り切れてはいたし、少し気もまぎらわしていたかった。

それは、個人事業主の定めでもある。
会社勤めしてれば、忌引きや福利厚生など、自分の代役を立てられることが、組織の後ろ盾となる。

個人経営者は、自由が利きそうに思われがちだが、決められることは店の中のことだけであり、いつも 「今夜、お客さんが来るかも知れない」 そんな気持ちに支配されているのが現実である。
まあ、ムリなことはしないが、営業日や営業時間は、お客さんとの約束だし。

親父が東京を起点に、ライヴツアーをしているとき、親の死に目には会えなかったと聞いた。
予定をキャンセルできない、音楽業界にいたので、その自覚はあったのだろう。
旅巡業を生業にする人と同じで、仕事に穴をあけられない厳しさがある。

そう考えれば、会社組織にいれば、柔軟な対応で安心感は持てるだろうし、海外勤務とかでなければ、親の死に目に会えないなんてことは、そんなにはないであろう。

それに、親も子どもが社会で自立した時点でわかっているし、いくら大勢に囲まれて暮らしてたとしても、逝くときはひとりなんだから、孤独じゃない死なんてあるんだろうか。

家族で営む個人事業主は、親の死に目に会える代わりに程度問題、店は気丈に開けなきゃいけない。

見方にもよるが、死に目に会える今生の別れは、幸せな別れなんだと思える。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする