2016年03月03日

夜が好き

2日 窓辺から差しこむ光で文庫本を読みながら、フッと時計に目をやるといつの間にか夕方の5時。

まだ4時頃と思っていたら、あらためて日が長くなったことを感じさせられた。

一般的に5時は、会社勤めの人が退出する時間となる。
一目散に直帰する人、途中で晩酌をする人、惣菜やお弁当などを買って帰る人など、会社をはねれば蜘蛛の子を散らす光景があろう。

バーの開店時間は、夜の7時〜8時頃が多く、バーをリラクゼーションにしている人は、5時の明るさはまぶしいし、問題は時間を持て余すこと。

それまで、居酒屋の晩酌セットで間を埋める人もいれば、やんわり腹を満たす人もいたり、2〜3時間の調整は人それぞれだろうが、バーは薄暗くて気怠くなりそうな雰囲気も持ち味となる。

バーで本格的な食事をするニーズはないから、そこにこだわりすぎてはいけない。
日常と隔離された空間では、遅ければ遅い時間ほど、少し色気が香るようになり、今夜お見えになったカップルの女性客が 「明日が休みだったらなあ」 と、つぶやいた気持ちはよくわかる。

たまにお客さんの足取りを聞くと、一軒目は駅前で過ごし、それから 「バータイム」 になるという。
また、バスセンターのカレーと食後のコーヒーを味わい、紀伊国屋書店で時間調整して来たなど。
万代シティあたりなら、時間調整するには、適当なロケーションかと思える。

バーのお客さんに共通していることは、時間で疲れを洗い流したいタイプが多い。
そのコストパフォーマンスは、ゆっくりと飲める時間に対価を支払うところにある。
だから、だれでもいいわけではなく、時間と場所、場合の区別がわからないと恥をかくときがある。

客層はこり固まってはないが、どことなくやり手のビジネスマン、クリエイティブな仕事をしている人など、割りと周囲に目配りできる人は 「酒を飲む才能」 がある気がする。
バーでお酒を飲めるのは、コレ、ひとつの才能であり、バーテンダーに嫌われたら最悪だからね。

また、客層が客層を誘う空間でもあるので、秘密は保持するなど、たがいの安全と信頼が安心となる。
数日前 「バーの店主として、酒を売っている感覚はないんだ」 と記したのは、そういう意味もあるの。

バーの愛好家は 「夜の人種」 であり、ジャズからして 「夜の音楽」 だから 「ジャズバー」 である。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする