2016年03月01日

うるう年

4年に一度の 「うるう年」 だった、2月29日の月曜日。

口開けは、作家志望のお客さんと肩のこらない小説談義。
転勤先を言い渡され、一報を伝えに来て下さった常連客。
第2会議室の役割を果たした、ボックス席のグループ客。
浮かない顔をした、わがままな姫には 「ブルーマンデー」 を‥

飲食業界では 「にっぱち」 と言って 「2月」 と 「8月」 は景気が悪いとされている。

景気が良かった時代なら、夜が更けるにつれ、お客さんのざわめきがBGMをかき消し、あっという間に閉店時間をむかえたものだ。

お客さんが帰った後には、その熱気だけを置いてきぼりにされた店内で、タイを外して、水割りでのどを湿らせながら、あとかたずけをはじめる。

カウンターには、明日が休みのお客さんがひとり、ボクが店をはねる時間まで待ち、ようやく寒い街角を一緒に肩を並べて歩き出す。

あの頃、忙しなかったけど、真夜中の冷たい外気の中、他愛のない会話をしながら、だれひとりいない横断歩道に差し掛かると、少し名残惜し気に 「おやすみ」 と手を振り合い、それぞれの家路に帰る。

今では、そんな光景をほとほと見なくなり、夜が更けるにつれて、静寂さが増していく。

そんな、にっぱちの 「2月」 に1日を足した、29日も終わり、今日からは3月。
卒業式を皮切りに、転勤や配置転換など 「行く人」 「来る人」 が交わり、春へと向かう。

出会いや別れにハイテンションは求めず、どんな人に対しても、分け隔てなく接していきたいね。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする