2016年02月18日

取締役就任

「そうか、あの会社の取締役になったのか‥」 
 
先日、PCで調べごとをしていると、そんな情報にヒットした。

彼とは、19歳のころ、取引先の担当者であり、同い年だったせいか、私生活もよく共にしていた。
ある日、ボクが転職することを打ち明けたら、仲が良かった分、友達感覚で 「ついていきたい」 みたいなことを言われ 「バカ言うな」 で別ちあった。

それ以来となる、10年ほど前に一度だけ、20年ぶりに新潟駅前で飲んだことがある。
そのときは、中間管理職としての姿で 「長いだけでさ」 とはにかんでいたが、今ではだれもが知る   地元企業の経営陣として、地場に貢献している立場になった。

高卒の学歴で33年間、同じ会社に勤務して、あどけなかった当時の面影を残しながらも、ふっくらとした満面の笑顔で若手と交じり、会社ホームページの集合写真の前列に収まっている姿があった。
「よかったなあ、あいつ‥」 と、当時を知るボクにすれば、ニヤニヤしたものがこみ上げてくる。

人生は紆余曲折ありながら、彼のようにひたすら真っすぐに生きて、今がある男もいる。
もちろん、良し悪しではなく、その時々の歩みでしかない。
ボクらの年代になると、そろそろ 「取締役」 の肩書がつく者も少なくない。
反面、男は肩書への執着が強いところがあるので、いつも他人と比べられずにいられない性質がある。
それが理由なのか、会ったら会ったですぐに昔の仲間に戻れるのに、体裁を気にするあまり、同窓会やかんたんな呼びかけにも応じなくなったり、それが本人のプライド (嫉妬) だったりするんだ。

本当にばかばかしいんだけど、よく耳にする話では、現在の肩書や地位などで人を判断する浅ましさに仲間は次第に離れていき、ともすれば50歳も過ぎて嫌われの対象にされてしまう。
30年後の再会は、相手に仕事の優秀さをアピールすることじゃなくて 「こいつとつきあうと楽しいな」 と思えるような、人としての誠実さを交換することであろう。
会社の人間関係は定年退職と同時に終わりを告げるから、そのときのために新しい人間関係を作っておかないと、孤立してからじゃ手遅れだからね。

だから、ボクは取締役の彼とつきあうつもりはなく、利害関係のない誠実な彼としかつきあわない。

つまり 「人は人、俺は俺」 で、他人と比べて生きないことが、後ろを振り返らない証だと思うけどね。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする