かすかなCMの記憶だが、彼氏が彼女の誕生日を祝ったら 「何で私の誕生日なのにそれだけなの」 だか 「何で居酒屋なの」 かはハッキリしないが、ムキに怒っている場面があった。
それを見て 「おまえの誕生日がなんぼのもんだ」 と思ったもん。
クリスマスが近くなると、人恋しさか男女は急接近しはじめ、おたがいをためす雰囲気となる。
そんな演出の中でしか、恋愛をはじめられないようでは、きっと恋に恋しているだけであろう。
ムードに後押しされて 「好きな人ができた」 よりも 「あの人を好きになろう」 という、涙ぐましい努力をしているようにさえ感じる。
本物の恋愛もあるだろうが、こういう恋愛はドラマチックな場面がすぎれば、大半は冷めていくものだ。
こう書くには、若きころの経験が毒づかせているのかも知れない。
20代、気が狂いそうなほど仕事が忙しくて、一度もクリスマスデートをしたことがない。
そのため、売れ残りの小さなホールケーキを片手に気持ちだけ、深夜に帰宅するだけだった。
まれにイブに休日がめぐってきても、新宿大ガード下の安酒場で手酌してたぐらいだから、クリスマスに出逢いを夢見る気持ちなんて、さらさらないわけ。
「クリスマス‥ だから何なの」 そんなテンションだったね。
でも、冷めてはいたけど、されどクリスマスに気づかされたのは、それでもここ数年のことなんだ。
心の中にファンタジーを描き、子ども心で打ち解けあうことを知ったのはね。
その意味では、お客さんには感謝しているんだ。
だから 「 ♫ きっと君は来ない ひとりきりのクリスマスイブ‥ う・お・おぉぉぉぉぉ… ( ノД`) 」 とか絶叫して、フルチンで部屋の中で悶絶せずに 「今夜は街に出て飲むぞ」 でいいんだ。
それが女性なら、失恋してパリに傷心旅行に行きたがる、アホなOLみたいじゃん。
全く、話はソレるなあ‥
クリスマスやバレンタイン、バースディーでしか、愛を告白できないなんて、後ろ向きだよな。
さっきから、オレ‥ 「女性に嫌われそうな発言」 ばかりしてるよね。
自覚はあるんだけど、しゃべりだしたら止まらない。
クリスマスイブは 「GIG」 に、男よ来い‥ いや、男で来い。
その夜、全員が男だったら、イヤだなあ‥ そんなの関係ねえ。