2015年12月09日

街場ひとり旅

バーのお客さんは、自然な社交で飲み方が上手いし、酒に飲まれて醜態をさらす人も少ない。

しかし、自宅では意外にもアルコールは少量で、特にウイスキーをたしなむ人は少ないようだ。
その意味で、ウイスキーはそれなりの雰囲気で飲む酒だと思う。

カクテルも同じことで、自宅でシェーカーを振ったり、三角のショートグラスで飲む人は少ないだろう。
中には、自宅用にバーセットを揃えたのに、数回使ってボードにしまいっぱなしの人もいるであろう。

それに、何かに影響されてはじめたのはいいが、ハード (用具) を揃えても、ソフト (材料費) が、  ランニングコストになるから、とめどなき趣味とはならない。

ボク自身、食卓では水代わりにビールでのどを湿らすか、長い夜になりそうなときだけ、ウイスキーの   水割りをすべらせるぐらいだからね。

ウイスキーやカクテルはバーで飲むもので、自宅で丸氷をこしらえて飲んでも気分は高揚しないもん。

慣れた席で友人とグラスを傾けたり、時にはひとりで足を運び、バーテンダーと気軽な会話を楽しむなどバーでは 「時間を楽しむ感覚」 に身をおければ、それは興味深い一杯になると思える。

パブは、だれもが知っているからカジュアルであり、バーは、自分の空間や時間をもてる場所だからフォーマルで 「隠れ家」 と閉鎖的な言われ方をされるが 「けじめ」 としての場所といえよう。

さわいで楽しむ場所でなく、おちついて楽しむ場所だから、そこには類な時間が流れている。

さながら、パブは自由席、バーは指定席、座り心地は異なり、バーは 「街場のひとり旅」 である。
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2015年12月08日

住みよい街

不便な生活は困るけど、過剰な便利を求めても困るのが世の中。

新潟市に 「BRT」 (バス連結システム) が導入されてから、乗り換えを要するようになったばかりか、連結時刻も不確かなため、目的地までの到着時間が読めなくなってしまった。

愚策と言いたくないが 「便利が正しい」 だけの考え方は、地域の形を混乱させてしまうと思う。

それぞれの解釈は混沌としているが、当初の運用は思惑とは異なり、現在は問題が山積してしまい、    前よりも利便性が良くなったとは言い難い。

ボクは新しいことに、反対ばかりの姿勢はとらないが、少しだけ異議はある。

社会的な投資を得ているリーダーの中で、年を越せない不安を感じたことがある人はいるのかな。
税金で高収入を得ている人の志は、庶民生活のどこに目を向けているのかと思うときもある。

選挙で当選したから、優秀な人とは限らないし、地位にあぐらをかかれるときもあれば、バックボーンで当選しちゃった人もいるだろう。

だが、目的は 「住みよい街」 をどう作るかである。

判断基準をより確かなものにするはずなのに、電車やバスに乗ったことがない人、スーパーのチラシを開いたことがない人たちが、意思決定できる世の中になるとダメなんだよな。

なんだか、便利に使われるような気がするけどね。
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2015年12月06日

冠雪の景色

海岸に近い新潟の下町では、急な勾配の階段を昇りきると、視界一面に日本海が広がる高台がある。

天気が良ければ佐渡島がくっきりと見渡せて、西港には四季に動じない赤い灯台が小さく見える。

海岸の眺めだけではなく、振り返ると生活感のある町並みが見渡せる高台であり、遠くにぼんやりと    映るのは山あいの冠雪。

真冬の空気が澄んだ天気だと、大自然の立体写真を見ているようで、鮮やかさが目に飛び込んでくる。

その昔、東京から帰省すると実家に荷物を置いてから、自然と歩いて出かけた場所である。
都会のコンクリートに目が慣れていたときだから、懐かしい風景を見たくなったのだろう。

遠出すれば魅力ある景観を目にすることはできるが、風景にかけ離れた感覚的な違いがあるならば、そこには思い出がないから、感情移入できない空虚さだと思える。

やっぱり、生活圏の中にこそ、人の幻視的な感覚が残っている、特別な景色があるんだ。

もう、あの高台から見える、見知らぬ山あいには 「初冠雪」 がかかっているだろう。
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2015年12月05日

第二の人生

男は父親の年齢を意識して生きる傾向がある。

五年前に亡くなった、常連客の 「よっちゃん」 は、ボクにこんなことを言っていた。
「親父の享年51歳までは生きたい」 と、彼と同い年のボクがその年齢に達した。

50代になれば、早くは子育てが終わり 「さあ、これからが第二の人生だ」 と思うようになる。
それからが、父親が知らない年月を息子である、彼が歩むべきはずだったにちがいない。

ゆえに、彼は父親を失ってから、心のどこかで51歳になることをおそれていた気もしなくはない。

口には出さないものの、それぞれに悩んだり悔んだり、もがき苦しみながらも努めて明るい顔をして、   新たな価値観を探しながら、正気を保っていくのかも知れない。

その悲しみや喜びに男も女もなく、過去を語らぬまでも、心の深さを欲しがるようになるのかもね。
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2015年12月04日

自由な空想

4日で51歳の誕生日をむかえた今、男はどこかで父親と同じ年齢を比べて生きているものだ。

親子30歳の年齢差で、当時の21歳の自分を振り返ってみる。

ボクの人生は父親にはなれなかったけど、男は父親の遺伝子はもっている。
振り返ることで、自分という自分が見える楽しさもあるが、そこにはお粗末極まりない自分がいる。

もしも、タイムマシンがあって、過去の自分にアドバイスするとしたら、どんなことを言うであろうか。
「4年後、バブルがはじけるから、この仕事はやめておけ」 とか 「こいつ下心があるから、つきあいはほどほどにしろ」 だの、なまじっか結末を知っているから、警告だらけになるんだろうな。

そんな、21歳の心の揺れ動きに、父親目線のボクは過干渉してしまうかもね。

そこで、昔の自分に手を差し出したら、今の人生がまったく違った方向になってしまう。
そうすると、妻と知り合うことはなかったし、奮起して小さなバーを経営することもなく、店のお客さんとも知り合いになれることはなかったであろう。

こう描けば 「すべて、これでよかったんだ」 と思える人生こそ幸せである。

現在、病床で余生を静かにすごしている、81歳の父親の年齢まで未来のタイムマシンに乗って行き、   今度は51歳になったボクは自分に対して、どんなことを言うんだろう。
ひとつの人生の行く手が見えているにしても、男は自分に説教してしまうものだ。

そんな誕生日だけは、父親の年齢を意識した 「自由な空想」 を楽しんでいる、51歳のボクがいる。 
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2015年12月03日

Casiopea 3rd

デビュー35年となる、日本のフュージョンバンド 「カシオペアサード」 のBSライブ映像を見た。

途中、メンバーの交代や活動休止期間はあったものの、デビュー当時からのキャッチフレーズである 「スリル」 「スピード」 「テクニック」 は、サウンドの響きは変わっても健在であった。

カシオペアがデビューしたころ、ジャズの愛好家からは 「ガキの電気バンド」 ぐらいのイメージしか  もたれてなかったが、頭角を現すまでさほど時間を要することなく、若者を中心に絶頂期をむかえた。

そのころ、多くのフュージョンバンドがあったが、どれも変わり映えしない印象になっていく中で、次第にカシオペアだけは、特別な評価を浴びるようになっていた。

フュージョンというと、同じリフばかりで、即興性に欠けるので飽きるという意見が大半だったが、それは質の悪い即席フュージョンであり、その見方は誤解されていたと思える。

なぜなら、同じインストものでありながら、ジャズのテイストをバンドの軸にしてしまうと、カシオペアの  アイデンティティーは損なわれてしまう。

彼らが4ビートを演奏したところで、元々のノリが違うから、ジャズのグルーヴ感を出せるとは言い難い。
それに、ハートがどこにあるかわからない音楽をお世辞にも 「いいな」 とは思わないだろう。

基本的にロックビートだから、瞬間をビシッと決めていかないと、チンタラとなにを聴かされているのか、わからなくなることもある。

つまり、即興演奏に走るバンドではなく、綿密に構成されたパッケージなステージに魅力があるんだ。
それに、その音楽にはその音楽のセンスや難しさがあるから、一概に良し悪しの話ではないからね。

だいぶ前に、ジャズギタリスト 「渡辺香津美」 が、雑誌のある対談で 「オレは、野呂のようなギターは弾けないな」 とコメントし、あとから知らされた 「野呂一生」 は感激したという。
その背景 「カシオペアの音楽を聴いてくれていたんだ」 という、よろこびをかみしめたようすである。

そんな 「カシオペアサード」 のリーダーとして、紆余曲折ありながら、35年もバンドを牽引した実績はコンポーザー (作曲) 兼 ギタリストとして、そろそろ集大成を語れる円熟期に入ったであろう。

We Love Casiopea 3rd !
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2015年12月02日

Monica Z

原題 「モニカ Z」  邦題 「ストックホルムでワルツを」

時は 1960年 スウェーデン ストックホルム

電話交換手を生計にするシングルマザーで、ジャズシンガーを夢見る 「モニカ」 は、ジャズの本場 ニューヨークのクラブで、デビューのチャンスを得ることができた。
しかし、本場のステージでは、実力不足で観客に受けいれてもらえず、ひとり苦汁を味わっていた。

そんなとき、一流ジャズシンガー 「エラ・フィッツジェラルド」 を街場のバーで見かけた。
彼女はいい機会と思い、その場で自分のアカペラ (歌) を聞いてもらい、エラに感想を求めたものの返ってきた答えは、素っ気ないものだった。

「だれかのマネじゃなくて、自分の気持ちを素直に歌うべき」 と、鼻にもかけてもらえなかった。
しかも 「あなたに、ビリー・ホリディーは歌えない」 とまで言われ、それがコンプレックスとなるが、後にその言葉が実ることにもなる。

物語のはじまりは、いったん切らせてもらい、ここからは 「ボクの感想」 に入りたい。

そもそも、歌のうまい、へたの分かれ目はどこであろうか。
音程、リズム、読譜力、絶対音感以上に、その人の 「個性」 が出ていることじゃないだろうか。

多少の音程を外しても、リズムに乗り切れなくても、その人らしさが出ていれば、引き込まれてしまう。
だから、コピーありありでは興ざめだし、音楽学校の平均点をとるための音楽 (歌い方) ではなく、  好きを好きと言い切れるだけの 「オリジナルティー」 にあると思う。

それまでの音楽の勉強は、好きを表現するための努力でしかないから、やっぱりステージでは、本当の自分を出すべきだし 「テクニック」 は後からついてくるものだ。

物語の後半、不本意な経験を積みながら、ある日、モニカに一本の国際電話がかかってきた。
声の主は 「ビル・エヴァンス」 で、電話の内容は、ニューヨークでの 「共演オファー」 だった。

ステージで歌うは 「ワルツ・フォー・デビィ」

客席には、あの 「エラ・フィッツジェラルド」 が温かい視線で見つめており、確執中の父親からの電話で涙し、気持ちのすれ違いをおこしていた彼とも結婚した。

「春 秋 そして冬‥ あなたと暮らす季節」   生きざまを歌った、個性が人の心を打ったのである。
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2015年12月01日

2015 December

       ジャズとウイスキーを愉しみ、大人の時間をくつろぐ空間

< 12月 定休日 >     6日(日) 13日(日) 20日(日) 23日 (水) 31日 (木)

    27日 (日) は 通常営業いたします。

    28日 (月) → 30日 (水) は 27時まで、営業時間を延ばします。

 住所     新潟市中央区 東大通2−9−5 
 電話     025−247−1644
 営業時間   19:00 ⇒ 26:00 (平日・祝日) / 27:00 (週末・祝前日)
 定休日    日曜 (連休の場合は営業致します) 
 客席数    カウンター10席  ボックス席あり

 取扱いメニューの一部をご紹介いたします

 【チャージ】  ¥600 

 【ビール】 ・カールスバーグ ・クワーズ ・ハイネケン ・ギネス ・シメイ ・デュベル 他

 【アイラ】 ・ラフロイグ ・カリラ ・ボウモア ・アードベック ・ラガヴーリン 他

 【スペイサイド】 ・クラガンモア ・マッカラン ・グレンリベット ・グレンフィデック 他 

 【ハイランド】 ・グレンモーレンジ ・タリスカー ・オーバン ・スキャパ 他

 【ローランド】 ・オーヘントッシャン ・トバモリー ・グレンキンチー ・レダング 他

 【キャンベルタウン】 ・スプリングバンク ・ヘーゼルバーン ・ロングロウ 他

 【スコッチ】 ・デュワーズ ・シーバスリーガル ・バランタイン ・オールドパー 他

 【アイリッシュ】 ・ブッシュミルズ ・ジェイムソン ・カネマラ ・ターコネル 他

 【バーボン】 ・ブッカーズ ・ベーカーズ ・ノブクリーク ・バッファロートレース 他

 【ジャパニーズ】 ・知多 ・余市 ・宮城峡 ・伊達 ・山崎 ・白州 ・響 ・イチローズ 他

 【カクテル】 ・ミントジュレップ ・ゴッドファーザー ・ラスティネール ・ロブロイ 他

 【フード】 ・オリーブ ・オイルサーディン ・ピクルス ・レーズンバター ・ピザ 他

                              メニュー表 ご用意しております。
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