2015年07月13日

Jazz Talk Vol.61

最初に聴いた日本人ジャズのリーダーアルバムは 山本 剛 (P) だったことを書いた記憶がある。

当時、海外のジャズミュージシャンが全盛期だったので、いわゆる世界的に巨匠と呼ばれる人たち、    道しるべとなる名盤を聴いていないと、会話が発展しない風潮があった。

ボクは、どこのだれから聴こうが、自分の解釈の仕方がジャズだと思っている。
だから 「〜から、聴かねばならない」 などの固定観念はなかった。
ただし、聴かないよりも聴いたほうが、スタンダードを中心とした、耳の広がりは早いけどね。

70年代〜90年代前半、地方都市でも、仕事帰りに立ち寄れるジャズ喫茶、ライブハウスが多く     点在していたので、演奏を見聞きしながら、会話できる空間があった。
店主しかり、客同士でも感性を交換したから、積み上げ式に慣れ親しめる環境が備わっていた。
ボクの場合、それが 「新宿ピットイン」 だったり 「渋谷スイング」 であったりしただけ。

十数年前、新潟に帰省する際、手もとのCD関連を処分した。
そのとき 「ゆるいジャズのお店」 を開くことは考えてなかったし、聴かないCDを後生大事にする   趣味はなかったけど、ずいぶん早すぎる 「断・捨・離」 (だんしゃり) だったかも知れないね。

一応、手もとに保管してある CD/レコードもある。
90年 吉岡秀晃 (P) デビューアルバム 「ヒア・ウィ・ゴー」 をトレイにセットした。
あらためて聴きなおしてみると 「いいアルバムだなあ…」 と気づかされることがある。

ビ・バップ をベースに ソウルフル。
グルーヴ感覚は、人種を引き合いに出すまでもなくファンキー。
今振り返れば、当時は気づかなくても、懐かしさとともに、自分の中に保管されていた気もする。
世間でいう名盤や巨匠、コラボレーションも程度問題で、何十年も放置していたアルバムを聴き返すと、  新しい発見があったりするものだ。

「耳がこえる」 なんて言いかたもするが、最終的にはリズムやメロディーが、しっかりとしたアルバムを手もとに残すことになるんだろうな。
そのときは気にとめなかったことも、あとから 「そういえば…」 で、思いおこして、再聴したくなるのが、本当にいいアルバムなのかも知れないね。

現在、N塚さんから、奥平真吾 (Dr) 率いるグループのニューアルバム 「新宿ピットインライブ」 を聴かせてもらっている。
真吾は、若手を育てるという意味においては 「日本のアートブレイキー」 になるんじゃないかな。
彼は、天才ドラマーという音楽的な名誉より、ジャズに恩返しをしたいという、筋をもっている気がする。

まあ、5日間ほど、トレイにのせていることになるであろう…

吉岡秀晃 と 奥平真吾は、協演したら 「ゴキゲン!」 だろうな。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz & Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする