2015年06月12日

STEINWAY & SONS

梅雨時、アコースティックな演奏はリスクが高い。

とりわけ、楽器の中でも 「ピアノは木の芸術品」 と呼ばれるほど精巧で、湿度は大敵となる。
本来の 「グランドピアノ」 の音色を発揮するには、気温25℃ 湿度50% (コンサートホール仕上) が 最適とされるから、メンテナンスも大変である。
自宅に 「アップライトピアノ」 のある家庭では、この時季は乾燥剤が2袋は入っているのかな…

指に覚えがある人であれば、鍵盤タッチに違和感がでると言うし、絶対音感のあるような人からすれば、音の伝達に重要な役割を果たしている、響鳴板のひびきが変わるとも聞く。
専門的に記せば、ハンマーのフェルトが湿気を吸収しすぎたり、チューニングピンが緩めば弦も伸びる。
そんな環境なら、どんな音に変質していくか、想像にむずかしくない。
「調律は梅雨明けにやったほうがいい」 といわれるのはそのためだ。

アップライトのデメリットは、音が響く心臓部を木の板で囲っているから、音の抜けがいいとは言えず、  どうしても音がにごって聴こえてしまうのは仕方がない。
ライヴを聴きに行くと、会場スペースの都合でアップライトの場合がある。
そうするとだいたい、前面パネルをはずして弾いてるが、あれはあれでピアノのベストパフォーマンスを追及しており、構造的にはグランドの屋根が開け閉めできるのと同じ原理なんだ。

クラシックの楽団は、梅雨時の演奏は避けたがる。
今は少なくなったが、ジャズの野外公演などでも、リハーサルはナーバスになるらしい。
中でも、ピアノやベース、ギターやバイオリンなど、弾けば弾くほどボディ全体に音がなじんでくるので、演奏者は手放せなくなる。
その点、持ち運びができないピアノは、普段からの調律やメンテナンスは必要不可欠なんだろうね。

横好きの雑学ながら、タイトルはヨーロッパのグランドピアノの名器 「スタインウェイ」 にしちゃおう。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz & Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする