2015年04月29日

ごめんください

5坪ほどのシャレたCD雑貨店に入った。

こういう店は入りやすいんだけど、なにも買わずには少し去りにくかったりする。
店主もやり過ごすことに慣れているようだが、空気が流れていないと居心地がよろしくない。

客としては、掘り出し物を探し当てたいもの。
その際、社交的な店主ならいいが、仏頂面な店主だと空気も気だるくなる。
だからといって、四部咲きの笑顔で行動を追われると、気になって仕方ない。
このあたりは、見て見ぬフリされ、ほっとかれたいが、ボクも個人経営者のはしくれだ。

入店時に 「見せていただきますか」 と、断りを入れるぐらいが慣わし。
そうすると押し黙って入るより、安心感を持って招き入れてくれるものだ。
そのあとは自分のペースで、ゆっくりと商品を眺められる。

途中 「欧州ジャズが充実していますね…」 と声をかけたものの、すんなりと話に乗ってこないから、  この時間帯の店番であろうか、そこは割り切って、引き続き視線をもとに戻した。
数分後、お目当てのモノがなく 「ありがとうございました」 と会釈をすると 「またお願いします」 と  やわらかい声をおかれた。

この言葉のひびきは、昔の人間関係が根ざしていた光景と思ってもいい。
声かけは店側だけの専売特許ではなく、円滑に買物をできるための客側の知恵でもあった。
事務的な買いやすさ、ただ値段の安さとは違い、本来は 「ごめんください」 (新潟の文化) なんだ。

最近、世間を賑わせた、大塚家具の 「ダブルスタンダード」 みたいなもんで、どっちがいいとかでなく、どっちの敷居もまたげる感覚でいいと思う。
よいんがよかったから、また近くに寄ったら、ふらりと眺めるだろうね。

新潟には 「ごめんください」 という、いい言葉の表現があるではないか。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする