夢中になれることはいいことだ。
NHK 「ドキュメント72時間」 で、コスプレをして、自分を楽しむ人々がオンエアされていた。
印象に残ったのが 「この時間のために、今の仕事をがんばれる」 という、若者の前向きな言葉。
世間でいう 「オタクの世界」 であるが、夢中になれる心を知れば、それは否定できることではない。
若いころ、柔道に夢中になってたとき、いつも 「道場の時計を止めたい」 と思っていた。
稽古で汗を流しているときだけは、一時的ながら、青春貧乏な悩みを忘れることができたからだ。
それが 「早く終わらないかな」 と思ったときは、もう夢中な時間は終わっている。
ボクはコスプレには、全く興味はないけど、夢中になれる純粋さはいいことだ。
だってね、好きなことをしているときの表情って、皆一様にいい顔をしているんだ。
いい表情には、いい表情が集うし、集えば楽しくなるし、楽しければ人生も充実してくる。
「あなたは夢中になれるものはあるか」 と聞かれ、スッと言える人はどれぐらいいるのかな。
なにも、趣味に限らず、好きな場所でも、好きな人であってもいいと思う。
もしも、自分自身にガッカリくるとしたら、夢中になれる時間や空間、好きな人がいないときだろうな。
夢中はリラックスにもおきかえられるが、自分を取り戻す意味でも、何か夢中になりたいよね。