2015年03月04日

バスの車窓から

バスを乗り継いで、妻と二つの病院をめぐったが、よくある面会と検査なので心配するなかれ。

暦の上は春ながら、バスの車窓から眺める街は冬枯れしている。
バスに乗る機会が多くなってから 「世界の車窓から」 のナレーター 石丸謙三郎の気分である。

テレビのアナウンサーは、車窓から街並みを見ながら、ナレーションの訓練をすると聞いている。
単純ながら、座席後方で、ボクも頭の中でトライした。

「前方の横断歩道の信号が点滅していますが、あわてて横断しようとする歩行者はいません」
「左のバックミラーと内輪の死角を確認して今だ! ハンドルを大きく左に回した オリャー!」
「その遠心力で、優先座席のおばあちゃんたちもご一緒に、オリャー!」

ネ、バカだろ…
こんな具合に頭の中で実況中継していたが、そうかんたんにすんなりと言えるはずもない。
ましてや、即興で言葉を発すると正式名称が出てこなかったり、接続語がおかしかったり、ときには    噛んじゃったりすることもあるだろう。

あらためて、眺めている街並みを自分の目線に置き換えると、無意識に多くのことを頭の中で瞬間的に処理していることがわかる。
いかに見ている場面を、言葉にするのが難しいことか。
だから、声に出す日常会話は、優秀な言語能力なのかも知れないね。

そんなバスの車窓から、変なナレーションをしていたら、隣に座る妻に肘で体を突かれた。
「ねえ、さっきから、何ブツブツ言ってるの…?」 と、聞いてきた。
「いや、別に… 今日は曇っているなあと思って」 と、すっとぼける。 
頭の中のひとり言が、いつのまにか口先へ伝染して、言葉を発していたようである。

これじゃ、怪しいおやじだ。    「きをつけろ  あたまのなかの  ひとりごと」  (川柳) 
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする