2015年02月16日

銭湯で考える人

冬は厚着で銭湯へ行くので、脱ぐときは少しめんどうだ。

そこは男のおおざっぱであり、重ね着を一枚一枚丁寧に脱ぐことはせず、ズボンとインナーにパンツを   わしづかみにして、一気に 「おっしゃー」 で脱いでしまう。

そんな真冬の銭湯では、体が冷えているせいか、お湯の温度が感じにくい。
蛇口の水を差してうめるべきか迷うのは、人それぞれの好みや適温があるから。
ボクの体感温度だけでお湯をぬるくしたら、公衆浴場なだけに申し訳ない気もするし。

元々、ここは普通の銭湯よりも熱めなことはわかっていたが、今晩は特に沸かしすぎのようだ。
一度は肩まで湯につかったが、その熱さに思わず腰が浮きはじめ、半身浴状態を経ていったん上がる。
気がつけば、湯船のフチに腰をかけながら、「オレの体が冷えているのか… それとも、お湯が限界点にまできているのか… 水を差すべきか、差さぬべきか…」    「ロダンの考える人」 になってしまう。

体の表面は熱く赤くまだら模様ながら、体の芯は何か寒いような。
長年通いながら、たまにしか来れないボクとしては、きっとここの熱いお湯が好きで通っているような   常連客がいる限り、大胆に蛇口の水をひねることは勇気のいることである。

そんな出たり入ったりを繰り返しながら脱衣場に戻り、湿気でクシャクシャにしおれたスポーツ新聞を   読みながら、湯上りをくつろいでいた。
すると、ずいぶんあとから来たはずのおにいさんなのに、お湯の熱さに驚いてしまったのか、シャワー   だけ浴びて、脱衣場にスゴスゴと戻ってきた様子。
あー、やっぱり、熱かったんだ…  お気の毒に。

帰り際、番台に座る 「銭湯の神様」 に 「いいお湯でした…」 とは、お世辞にも言えず、まるで修行を終えたかのように 「ありがとうございました」 と一言。
それもまた良し…   「銭湯・愛」 である。

しかし、帰り道は着込みすぎて暑くなる。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Shower Fan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする