2014年10月23日

女性の起業

季節はずれの寒さを感じた22日…

夕方のローカルニュースで、先日の女性閣僚のダブル辞任について、新潟で起業を目指す女性らが     インタビューに応じていたが、どこか違和感を覚えてしまった。

近年、働く女性をテーマにした起業塾や支援策など、あらゆる場所で講座が開催されている。
僕は女性による社会進出は賛成だし、紋切り型な言い方だが、道が開けることには夢がある。
反面、シラケさせるつもりはないけど、浮かれすぎている気もしないでもない。

起業の規模はどうあれ、この先は企業においても、女性の社会進出は常識となる。
そんな女性経営者に若い子は憧れを抱くだろうし、成功の法則と称してメディアにも登場する。
だが、実際に起業した女性の中には、月々の支払いや融資の工面など、今日の飯にも困窮してたり     その実態は一般的には伏せられている。
起業ロマンは大切だけど、そういう視点にも立てられるかは疑問だったりする。

書類上、失敗するための 「事業計画書」 を作るはずはない。
だけど、賢い起業者ほど周辺調査をした上で、採算ラインが見合わなければシュレッダーにかける。
むしろ、そういう感覚の持ち主ほど、過去に事業で失敗したとか、挫折を味わったことがあるから、    慎重になれるんだと思う。

成功事例を多く聞かされていたら、「もしかしたら、私にもできるかも…」 と思うはず。
そう思うのもわからないでもないが、その時点で冷静さを見失っている場合もある。
07年の開業データながら、オープンして1年以内に店を閉める割合は当時 「45%」 だった。
調査エリアは新潟市であり、半分近くは何かしらの事情で閉店したんだから、整合性をとる意味でも    失敗例を聞いておかないと危ないんだ。

高校時代の同級生が、専業農家を営んでいる。
ここ数年の 「農ガール」 とかいう、農業ブームにあおられて、余生を自然とともに暮らし、充実した日々をおくりたいとして、男女問わずに起業という道を選んだ人もいる。
そのロマンにはくみするが、それで負債を抱えたり、自殺にまで追い込まれたケースもあるというのに、「こういうことは、表に出ないんだ」 と、つぶやいた言葉が印象的だった。
つまり、真実とは公表されないものである。

親から世襲した身分、資金調達に困らず、無借金経営できるなら別だが、そんな人はそういやしない。
だから、多くの事例を聞いておかないと、「あなたのロマン、他人に搾り取られますよ…」 になる。
本気で起業を考えている人であれば、成功例は書籍で十分だから、失敗例を解き明かしてくれる人を    探したほうがいいと思うし、お金を払ってでも聞くだけの価値はあるはず。
それを聞いたら、3/2 は尻込みするだろうが、それはそれで経営判断したんだから間違いじゃない。
冒頭の違和感の正体とは、そういう公表されないところなんだ。

僕の個人的な意見になるが、「男性には負けたくない」 とか、「女性軽視の社会は許せない」 など、  被害者意識にも似た、極まりない動機であれば、起業なんてやめたほうがいいんじゃないかなと思う。
起業したら経営の通念上、そうかんたんにやめますなんて言えないし、人を雇用したらなおさらである。

男だって、つらいんだからね…  
posted by GIG at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする