今朝のトップニュースは、青色LEDの開発に成功した日本人3氏がノーベル物理学賞を受賞したこと。
その中でも、中村氏の成功の原動力を探ると、これは間違いなく意地である。
一般的に意地とは、あまりいい意味では理解されにくい。
こだわる内容にもよるが、「ちくしょう」ぐらいの意地がないと、何もできないのも事実だと思う。
これまでに成功している人たちの経験は失敗の繰り返しであり、やるからには成功するために、とことんこだわり続けた末の結果が多いはずだろう。
中村氏の年表をさかのぼれば、サラリーマン研究員のころ、自由な研究環境で結果を出しながらも、 特許権における譲渡対価をめぐって、会社を提訴することにまでなった。
冷遇された会社を辞めて、更なる飛躍を求めて単身渡米し、今回の受賞に至ったという。
ここまで行くと通常の意地を飛び越えて、どこか怨念めいた意地すら感じてしまう。
それをささえたのは妻であり、夢を作る場を用意した米国の学長でもあり、とりつかれていたと思える 怒りの過去を、水に流したようなコメントも印象的だった。
アメリカの行き過ぎた自由主義と比較されるのは、僕個人的に気に食わないが、末尾は日本の若者に向けてこう締めた。
「夢ある学生が、大企業か公務員を目指すようになったのは、日本の洗脳社会で養殖された結果だ」
文法は異なるが、このような意味のことをプレス発表していたはずである。
その意地が生んだ容赦ないコメントは、ヤワな夢にガツンと響かせる、励みの言葉としては理解できる。
しかし、反面ではSTAP細胞の小保方氏の不正疑惑的な、思い余った弊害も指摘されていることも、 並行しておかないといけないような気もする。
好きなことに没頭できるなんてうらやましいことだし、発明や発見することだけが全てじゃないけど、 そこに意地があるかないかでは、結果も違ってくるんじゃないかと思わせられた。
僕に足りないのは、この意地という、こだわりなんだよな… (´。` )