2014年07月08日

銭湯廃業

新潟の東掘通りから下町方向に下った、本町13番町商店街の四つ角に昔ながらの銭湯がある。

先日、四つ角で信号待ちをしていたら、銭湯の入口に7月25日をもって廃業との告知が貼られていた。
利用者の減少と後継者不足、ニューファミリーはマイカーで健康ランドに出向き、時代に取り残された   昭和の銭湯の存続は危ぶまれている。

僕はここの銭湯とは縁がないんだけど、不定期ながらも銭湯に通っているのはブログで語ってきた。
銭湯の精神的な効力、文化的な魅力を断片的に語り継いできたのは、たまには心行くまで広い湯船に    つかりながら、日本人のルーツに触れてみるのもいいかと思っているからだ。

ただ単に新しいモノ好きが、新しいモノを食い散らかしていくような、風潮は好きになれない。
新しいモノにあおられすぎ、古きに座持ちできないようでは、上品に年齢を重ねていけない気がする。
ちょっと大げさに言ってしまえば、「古きを知り、新しきを知る」 こと。
古きを知ることにより、それまでの仕事や生き方に活かすことができるんじゃないかと思うんだ。

それこそ、「えっー 私 海外生活が長かったから、白米と味噌汁は受けつけなくなったのよね…」
そんな台詞を平気で言う、本末転倒な帰国子女みたいなもんで、文化というモノサシを失ってしまうと、木で鼻をくくったような人生と化してしまうだろう。

それまでは必要であったことでも、生活の向上により次第に人が見向きしなくなったモノに対して、    自分はどう見るべきかって、意外と大切なのではなかろうか。
本町13番町の銭湯が廃業すれば、下町地域の銭湯はあとひとつしかないんじゃないかな。

下町が活気に溢れていた、元気なころの空気を知る自分としては、銭湯はパワースポットだった。
それに銭湯は人情以上に、長幼の序を自然と見て覚えた、ある種の修業場に近かったかも知れない。

僕はこの先の人生、銭湯の思い出を楽しむだけではなく、利用することによって深見をつけていきたい。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Shower Fan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする