2014年04月08日

Brack Rain

Tジョイ万代 「午前10時の映画祭」
7日、リバイバル上映された「ブラック・レイン」(89)を、25年ぶりに劇場で鑑賞してきた。

物語の本質は「男たちの哀しみ」を描いた作品である。
マイケル・ダグラス  アンディ・ガルシア  高倉健  松田優作  若山富三郎
豪華俳優陣が孤独を演じながら、それぞれの時代背景を思い浮かばせる。

戦中世代と戦後世代が対立した、ドス黒い価値観を持つ闘争劇である。
アメリカは敗戦国である日本に、一方的な価値観と文化を押しつけた。
日本人の美徳である、「長幼の序」を重んじることなく、行き過ぎた個人主義をまき散らした。

アメリカの言い分は、日本人は個性を持つ者を組織的に潰しにかかり、形式にこだわり過ぎる。
一丸になるということは、すなわち迎合せよということで、コトの本質を理解しようとしない。
所々の場面には、異国の「イデオロギー」が衝突する台詞や描写が多い。

しかし、最後はおたがいの文化的な儀礼を尊重し合えたことに、この映画の意義はあったと思う。
それにエンドロールで流れる、哀愁と情熱に満ちたバラード 「アイル・ビー・ホールディング・オン」が、 人間の業を叫んでいるようで、「男の情感」が押し寄せてくる。

個人的な欲を言えば、ニック(マイケル・ダグラス)に、「私の味方は私なの…」と言い放った、アメリカ人ホステス(ケイト・キャプショー)と、物言わぬ、佐藤(松田優作)の情婦ホステス(小野みゆき)。
罪悪感を持ちながら、惚れた男を援護した「女の心情」に興味があるけど、最後まで「謎の女心」のまま描き切れてなかったのが少し残念だった。

観なおしてわかった場面があったのは、感性は年齢や経験で変化するということか…
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Cinema Fan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする