2014年04月07日

酒場の情緒

当店、ショットバー形式だが、ボトルキープも並行している。

システムを紹介すると、ボトルが入っていれば、気兼ねなくひとり二千円で飲める。
ラベルはスコッチかバーボン、顔なじみならば、ラベルの取寄せに融通は利かせる。

毎年、春と秋には、ボトルが回転しやすくなる。
新年度となり、なじみのお客さんが新しいお客さんを連れて、挨拶代わりにボトルを共有し合うからだ。
この感覚、日本人の美徳 「同じ釜の飯を食べる」にも似ている。

一般的にウイスキーのアルコール度数は43%。
日本酒や焼酎、ワインなどと比べても格段に強いので、飲み方(割り方)は自分流でいい。
酔わない酒を低悪く浴びるぐらいなら、時間をかけて強い酒を飲んでいたほうがまだいい。
バーは酒や音楽、会話や親交を楽しむところだから、それぞれに個性があっておもしろい。

ボトルキープは、時々の「TPO」に合わせられる優れもの。
「オレのボトル飲んで待っていて…」なんて、粋な台詞も似合う。
それに同じボトルを一緒に飲むことは、難しいことを抜きに気を許しているものだ。

センスのあるなしは、ボトルが空きそうになったときの対応にある。
落ち着きなくソワソワするか、素早くショットに切りかえるか、スマートに2本目を入れるか…
持ち合わせがなければ、「次回、用意しておいて」でもいい。
早い話、場慣れしているかである。

不恰好なのは、共有ボトルをワンフィンガーだけ残し、店に何ヶ月も放置すること。
次に行けば、ニューボトルを入れるリスクがあるので、おたがいに敬遠しがちになる。
このあたりロウソクみたいなもんで、新しく火を灯すか消滅するか、残量で人間関係が見えたりする。

僕らはショットに加えて、「ボトルキープ世代」でもある。
給料日は口開けのボトル、給料日前はキープボトルと用途を分けていた。
ひとりの財布できつかったら、「セパレーツボトル」(割り勘)でもいい。

女性が隣で接客する店になると、席に着いた子にも飲ませる不文律があるため減り方は早くなる。
その点、ショットバーはお客さんのキープボトルには触れないことが、商売上の仁義だったりする。

バーは、色々な酒をショットで楽しめるメリットもあるが、フードアイテムが少ないデメリットもある。
人それぞれの寛ぎ方によるところが大きいが、基本的に酒飲みはフード(つまみ)は取りすぎないもの。
せいぜい、乾きモノのフィンガーフード、遅めの軽い夕食代わりになるモノでじゅうぶん。

話を戻せば、ボトルキープは「ガラケー」みたいなもんで、根強いファンが多いことも事実だ。

残量の減ったボトルを目の前にした、ある日の夜…
「これ位残していくんなら、全部飲んでいけよ…」とつぶやいた、某ビジネスチームのエンブレムネーム。

まあ、そういうのも「酒場の情緒」である (笑)
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする