2014年03月13日

光りの帝国

白昼の空の下、闇に包まれた森の中に、一軒の洋館がたたずんでいる。
昼と夜の共存を描いた、名画「光りの帝国」である。

来年3月、東京国立美術館で「ルネ・マグリット展」が予定されている情報を得た。
開催されれば、13年ぶりの展覧会になるらしい。

過去、何度かマグリットの魅力を書いた。
絵画を見れば見るほど、想像力がわきたつ。
同時に不思議な気分にさせられ、特別な感情が押し寄せてくる。
驚きや共感、何といってもユーモアがある。

一度も本物を、目の当たりにしたことがないんだ…
たまに眺めているのは、本棚から取り出した画集。
20年前、新宿の古本市で購入した、「1988年 ルネ・マグリット展」での記念図鑑。
それと部屋に飾ってある作品、「アインハイムの領地」をボンヤリと…

本物ではないので、繊細なディテールまではわからない。
どんな分野だろうと誰であれ、本物を見たいという興味はあるもの。
近年の感動ブームではなくて、見たいのは生涯をかけた本物なんだ。
それを見たことに、生半可な口をたたくつもりはない。
「この人は実在していたんだ」と、内面からわきあがる「真実」を実感してみたい。

年齢的に、たいていの経験をしてしまうと、少し純真さに欠けてくる気がする。
子供性の感覚を取り戻すには、「好きなもの」に触れたり、「好きなこと」をする以外は考えられない。
他人からすれば、「わけのわからない絵」になるが、好きな人からすれば水を差されただけでしかない。
なぜなら、好きなものに感動できなくなったとき、自分に寂しさを感じることってあるんじゃないかな。
それに自分が本物だと思えば、それが生き甲斐にもなるんだしね。

まだ見ぬ、「ルネ・マグリット展」
その真実を目の当たりにしたとき、きっと生きていることを実感するのであろう。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする