都会が似合う男をあげれば、真っ先にロックギタリスト 「Char」 を思い浮かべる。
音楽性について説明はいらないが、今年59歳のチャーは今も輝き続けている。
ストレートだ。
ミュージシャンにありがちな、奇妙なライフスタイルを感じさせない。
名実とも、トップミュージシャンなのに気取りがない。
若いころ、歌謡路線で尖っていた時期はあったが軸ブレはしなかった。
構えていない。
チャーのホームタウンである、戸越銀座からほど近い武蔵小山商店街でたまに見かけた。
ラフな格好で街中を歩き、周囲にとけこんでいる自然なカッコよさがあった。
長い髪と帽子にピアスはトレードマークだが、サングラスをかけたり変装かぶれしていない。
俺は昔のままさ…
そんな台詞をクールに放ちながら、ウインクするようなイメージがイカすんだ。
もちろん、セクシーな歌声とギターテクニックはサイコーさ。
たまに部屋で日本人ロックを聴きたくなると、トレーに「チャー」を置くときがある。
ミュージシャンがカッコよくないと、その音楽は廃れてしまう。
チャーの音楽は、深夜の首都高速をドライブして、そんな疾走感が伝わってくる。