2014年02月09日

東京の大雪

「カーテン開けてごらん…」   妻の小さなひとことで目覚めた8日の午後。
テレビをつけると関東甲信を中心に、東京都心部では16年ぶりの大雪らしい。

あの日のことは、よく憶えている…
間延びしていた、会社の新年会を東京原宿の居酒屋で40人ほどですごしていた。
しかし、朝からの雪が降り止まないまま、交通機関に影響が及ぶおそれもあり、終了予定を早く切り  上げて解散したのが21時ごろ。
まだ、宵の口にあたる7〜8人がそのまま残り、次に向った先は徒歩3分にある※「行きつけのバー」  飲みなおした。 (※バール・デ・じゃんがら)

バーを出たのが、深夜の2時ごろ。
人数が5人にまで減った一団は、ほろ酔いで降り積もった路地裏の雪をかきわけ、ラフォーレ原宿前の交差点で、年甲斐もなく雪合戦をはじめた。
恥かしいことに、雪国育ちのクセに一番多く、雪玉を食らってしまった。
おたがいの存在はそのまま小さく四方に離れていき、僕だけは代々木にも仮住居を構えていたので、  緩やかな坂道の明治通りを新宿方向に足跡をつけて帰った。

翌日、午後出勤だった。
晴天の光が雪に反射する11時には、ぬかるんだ歩道を避けながら、代々木駅へ向っていた。
そんな歩道の片隅に、薄汚れた小さな雪だるまがあったんだ。
きっと朝早く、雪が降り積もった光景に喜んだ子どもが、小さな手で雪をかき集めて作ったのだろう。

東京の雪は儚い…
どんなにキレイに作っても、すぐに泥まみれとなり、交通量の多さで早く溶けてしまうからだ。
東京では、真正の雪だるまを見たことはないが、それでいいんだと思う。
雪だるまがそこにあるというだけで、完成度なんて誰も求めちゃいないんだからね。

東京に雪が降り積もったことを知ると、あの日深夜から正午へかけての出来事を思い出す。
あれから16年…  みんな離ればなれになったけど、あいつら元気にやってるのかな。

今夜、新潟は雪だった…
足元の悪い中、お見えになっていただいたお客様方。
数年後、「あれは雪の日だったな…」と、あやふやに思い出してくれたら嬉しいな。
posted by GIG at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする