2014年02月02日

Jazz Talk Vol.39

中古CD店をのぞいたら、2002年に澤野工房から発売された「山中千尋トリオ」(2nd)を見つけた。
サイドメンには、ブラッド・メルドーと同じ、ラリー・グラナディア(B)、ジェフ・バラード(Dr)を起用。

店で聴くまで待ち切れず、自宅のヘッドホンで全曲耳を通した。
スリリングで日本情緒ある「八木節」は、彼女ならではのオリジナルな真骨頂であり、リズム隊がいいと    メロディーは清流の如しである。

疾走感のあるスピードタッチだけでなく、アレンジの妙技が大胆なんだ。
途中で考え込むような節もなく、そのメロディーセンスは実証済みだろう。
一過去、「山中千尋」のタイトルで詳しく述べているので、それ以上は語る必要はあるまい。

総じて、日本の女性ピアニストの功績は大きいと思う。
もちろん、ピアノだけに限らず、「寺井尚子」や「寺久保エレナ」などもあげれば評価は広がる。
彼女らはそれまでのジャズの暗い閉塞感を変えたし、常態化したコマーシャリズムに走らなかった。

ネームバリューでは、世界を舞台に活躍している「上原ひろみ」の才能は筆頭だが、それぞれが      リスペクトする音楽的役割を果たしているから、無駄な個性の張り合いにはなっていない。
トリオに限れば、大きな演奏スペースを余すことなく、本気で挑んでいるから思わず聴き入ってしまう。

最初は時代の追い風を受けた面もあると思う。
だけど結局残るのは、「音楽そのもの」で存在をアピールした、真っ当なミュージシャンなんだ。
それには、ジャズだけにカテゴライズされない、柔和な華であることも絶対条件になるんだろうね。

デビューしたての作品ほど、荒削りだけど本気度が伝わってきやすい。
行く末に方向性を案じるヒントがあったりして、昔のアルバムも対照的に聴き応えがあるものだ。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz & Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする