2014年02月01日

数十年後…

しばらく姿を見かけることがなかった、レジの店員さんに思わず「久し振りですね…」と声をかけた。

自然な笑顔で「ええ、孫が生まれまして今日からなんですよ」と言われ、「それはおめでとうございます」で会話を閉じたが、とても孫がいる年齢には感じさせない女性の表情である。

近年、日本人の平均寿命が80歳を越えたが、後期の時間が延びただけである。
それに体の機能は衰えていくだけで、何か楽しみを見つけるにしても気力が萎えてくるだろう。
食は細くなるし、美味しいものを食べても昔ほど感動しなくなるし、性欲はあっても満たせなくなる。

そうなると朝から晩まで、テレビづけの生活になりがちとなる。
たまに出かける場所は図書館、探すのは同世代が集まる店。
老い先を考えれば、ご多分もれずの行動であろう。

それは僕自身の見通しにも、関係してくることでもある。
夫婦でもどちらか先立てば、晩年の孤独を味わうことになる。
孤独がいい悪いではなくて、大事なのは孤独と向き合う楽しみ方なんだと思える。

そういうとすぐに、金の論理になりやすいがそうじゃない。
イキイキと若々しい人ほど、いくつになっても恋愛をしているような気がする。
幸い医学の発達などにより、望む望まずも老年期が延びた。
その生かされた期間、楽しみが何もなかったら少し虚しい。
何も、好色高年になるんじゃなく、その気持ちが男の色気を育てるんだと思える。
恋愛は色気同士が引き合うし、年齢的に酸いも甘いも知り尽くした出会いだろう。
そういうときに恋愛しないと、もったいない気がするわけだ。
浮気とかまどろっこしい話は置いて、境遇が合えば最初は「お茶のみ友だち」からでもいいと思う。

男と女の接点を失った中高年は、外見も内面の劣化が早いことは間違いない。
つまり、年齢を感じさせないというのは、年齢に合った男女の楽しみ方を知っていることだろう。
それが可能な人は、誰とも気軽に会話ができ、自分の年齢相手に「つまらない顔」をしてないんだ。
つまらなそうな顔をしている人に近寄りたくないのは、こっちの気分もつまらなくなるのと同じこと。
そうするとますます劣化するから、先々を考えると今のうちから意識しておきたいと思うようになる。

このあたり、なにげない私生活のひとコマだったり、お客さんから学んだことでもあり、何の根拠もない絵空事を書き並べたわけでもなく、「数十年後の宿命」になることを自覚しておきたいと思う。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする