2014年01月28日

満員御礼

大相撲中継が終了した、翌日の夕方はどこか寂しいものだ。

全勝は逃したとはいえ、横綱「白鵬」が優勝することは、6日目あたりで書いたとおり。
意外だったのが、大関「鶴竜」であり、初日に星をおとして中盤には失速していくんだろうなと思いきや、徐々に相撲内容を立て直していくあたりは並みじゃない。
優勝決定戦で白鵬に敗れたものの、期待値からすればあの役こそ大関「稀勢の里」だったんだよな…

僕が前から言っているように、稀勢の里は横綱にはなれないと思っているが、一度は優勝してほしい  気持ちは今も変わらない。
そのためには、注目をプレッシャーに感じてしまう稀勢の里のことは、見守る視点のほうがいいだろう。
性格においては期待されないほうが、自力を発揮しやすい力士もいるからね。

その点、過度な注目にとりつかれてほしくないのが、飛ぶ鳥を落す勢いの「遠藤」だ。
「横綱確実」と騒ぎ立てられているが、必ず高き壁にはぶつかるはず。
彼の試練は来場所からで、最初の高き壁になるべき力士こそ、稀勢の里であるべき。
「俺が現役である以上、力でねじ伏せて、横綱の手を煩わせない」ぐらいの気っ風を示してほしい。
モチベーションに火がつけば、まだまだテンションは維持できるだろう。
番付の所々に「門番」がいないとなめられるし、稀勢の里には「三役の門番」になってほしいんだ。
ブルース・リー主演映画「死亡遊戯」のクライマックスを飾る、「五重塔」で待ち構える刺客のようにさ。
遠藤は各階の刺客をひとりひとり打ち破って、上りつめていく姿に戦う男の美しさを魅せるんだ。
久し振りの逸材なんだから、遠藤には輝き方を間違ってほしくない。

まだ時間があるので、このまま書き進めていこう。
初場所の土俵では、「満員御礼」の垂れ幕が8回ほど下がっていたと記憶している。
東京では、ここにきて相撲人気が回復してきたようにも思える。
大相撲が凋落寸前のころから、応援してきた自負があるので盛り上がりは嬉しい。
しかし、その分安くはないチケットは入手しにくくなるだろうし、気が重くなるようなマナー知らずの観客も多くなれば、下品な野次も飛んでくるだろう。
それに、向正面(テレビのフレーム)に映りこんでいる観客ほど、相撲のことなんてわからないでしょ。
おしどり芸人の「林家ペー子・パー子」なんて、目の前の取組よりも写真撮りに夢中なんだから、目障りでしかないし、他にも成金の自意識で観戦している客も多く、作法を見れば好きかどうかぐらいわかる。
至近距離なら力士の肉弾音や息づかいなど、食い入るように見るのが相撲流儀なのにあの調子だ。
一番良い席ほど、にわかの観客に占拠され、興味が薄れれば瞬く間に消えるから興ざめである。

若貴ブームの再来はないと思うが、二の舞になってほしくないことは、大相撲ファンとして切に願う。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Sports Fan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする