2014年01月05日

Dear Hiromi

Dear Hiromi

彼女(当時23歳)が最初に来店したのは、2009年5月だったと記憶している。
同伴者の手前、会話はひかえたが、店と同じマンションに越してきたばかりというのは聞いていた。
それ以外、全く気をとめることもなかった。

数週間後… 友人や会社の同僚と一緒に来ることもあった。
「すぐに飽きるだろうな」 程度にしか思っていなかった。

数ヵ月後… ひとりでカウンターで過ごすようになっていた。
「若いのにめずらしいな」 そんな不思議な女の子だった。

数年後… 気がつくとカウンターの隅っこで、寝息を立てるようになった。
「エレベーターに乗れば、部屋はすぐなのに」 半分呆れた。
カウンターにふせた口元に、そっとハンドタオルを添えておくこと2回。
「辛いことでもあったのかな」とそのまま寝かせ、子守唄代わりに「アン・バートン」を流しておく。

今年で28歳…
ある意思を通した結果、明後日ひとりで日本を経ち、韓国経由で異国の生活に入るという。
行動力と語学力の下地が備わっているので、きっとたくましく暮らしていけると思う。
最初は心細いだろうが、すぐに見知らぬ土地の習慣にもなじむだろう。

お客である彼女の存在にひたれるほど、僕は感傷的な男ではない。
だけど、店主とお客の長年にわたる連帯感はそう簡単には拭い去れないもの。
人情的によほどのことがない限り、彼女の味方であることには変わらないだろう。

帰国したそのときには、もう「おひとりさま」では、なくなっているかも知れないね。
まあ、元気でいってらっしゃい  「ダニー・ボーイ」 持っていきな…    Let`s Begin !

From GIG
posted by GIG at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする