2013年11月15日

ポケベル時代

20代のころ、「ポケットベル」の普及がめざましかった。

スマホまでの流れを知る世代からすれば、最初の「以心伝心」手段のような気がした。
自宅の留守番電話が赤く点滅していたときの、ワクワクやドキドキとは違うリアル感があった。
腰のベルトに装着したポケベルが、会社員の忙しなさを物語っていた気もする。
ポケベルを持たされたことで、サラリーマンからビジネスマンに変身したような錯覚をしたというか。
人によっては不倫の小道具にして、禁断の恋をしていた男女関係もあった。

ポケベルは基本的に電話(肉声)なので、会話が成立しなければ用を足さない。
会話の的は得ていたし、仕事においても感情確認ができるので対策を立てやすい。
また、「何かあったら、いつでもポケベルを鳴らして…」が、離れ際の合言葉だったと思う。
それはいつでもつながる行動の余裕であり、逃げも隠れもしない対人力だったとも思われる。

それが今の若者になると会話ひとつでも、「何かあったら、メール下さい」だもんな… (笑)
電話で済むようなこともメール扱いされ、「何、このレスポンスの悪さ」と呆れることもある。
メールのほうが確実に思えるが、電話口でメモを取って復唱すりゃいいだけの話でしょ。
女はいいよ… 相手へ嫌味にならない、「身辺ガード」をしてこその女だから。

高校生のころ、女の子の自宅に電話するとき、最初に家族が出る緊張感がある。
とりわけ、父親や兄貴が出たりすればなおさら、無言で電話を切ったりすれば男失格なわけだ。
だから、電話線を介した言葉遣いや礼儀こそ、つないでもらうための通過儀礼になっていたんだ。
そこで失敗すると元も子もないから、緊張かつ慎重になるんであってさ。
若者が結婚の挨拶をしに、婚約者の父親に会うことになったら、これもメールで済ませるのかな?

ポケベル時代まで、会話の向上(コミュニケーション)には役立っていた。
それが僕と年齢がひとまわり違うと、本来は出向いて挨拶しなきゃいけないことまで、なんでもかんでもメールで済ませようとする傾向があるけど、まあ、最近じゃ世代も関係ないか…
人との間合いがヘタだから、礼儀知らずな真似をしていても、非礼だと思ってないから始末が悪い。
固定電話から留守番電話、ポケベルの流れを知る世代だから、もどかしく感じるんだろうね。

だけど若い人からすれば、「そういうのが重いんですよ」と、言われているんだろうな…
えーい、勝手に御託を並べておけである (笑)
posted by GIG at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする