2013年11月04日

報道写真

2日、新潟日報の朝刊、社会面の報道写真に目を奪われた。

09年11月、新潟市東区で発生したタクシー強盗殺人事件の被害者家族(妻)が、現場に献花しながら目頭をおさえていた姿の写真である。
どんな言葉で語ろうが、あの写真には計り知れない真実がある気がした。
ほぼ確実に容疑者をとらえた映像があるのに、いまだ犯人逮捕に結びつく有力情報がないんだからね。
極めた厳罰主義ではないが、もし僕自身が遺族になったことを考えれば、国家に法律があることなんか忘れてしまうかもしれない。

松田優作「探偵物語」の最終回を見た人は多いかと思う。
それまでは「ひ弱」で「ドジ」な探偵さんでありながら、何のかかわりのない仲間たちを虫けらのように  やられたことに端を発し、彼の中に眠っていた「野獣」をよびおこすハメになってしまった。
しばらく喧騒に身を隠し、裏で関与した悪玉連中をひとり残らずしらみつぶしに割り出し、忘れたころに  復讐を敢行していくのだが、因果応報というべきか…
結末は日常生活で勝手に逆恨みされた陰険な男から、今度は自分がやられてしまうのである。

復讐とは、人間がもって生まれた本能であり、男であればなおさらである。
だけど「それをやっちゃおしまいよ…」であり、それで悩みもがき苦しむんだ。
何が真実で何が倫理観なのか、不確かな社会正義とやらで生き抜くしか方法がないのが現状なんだ。

伝えるべきことは、精査された真実と後世への倫理観なんだと思う。
それが300ページにも及ぶ書籍であろうが、読み手の読解力のなさに理解をねじ曲げられるぐらいなら1枚の報道写真のほうが、よっぽど説得力を持つこともあるからね。
読む力と見る力は、将棋であれば「飛車」と「角」みたいなもんで、どちらが欠けてもダメな気がする。

その意味では、あの写真は何よりも説得力のある1枚だった。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする