2013年10月16日

ザ・レスラー

プロレスを観戦した後の楽しみは、同伴者と飲みながらの「座談会」である。

大きく弧を描いた、ジャーマン・スープレックス
助走をつけた、エルボー・ドロップ
コーナーポストからの、フライング・ボディーアタック
それぞれの試合内容と、技の芸術性を振り返る。
一通り感想も出尽くしたころになると、今度は「レスラー本人」を紐解いてゆく。
プロレスの本題はここからだ。

なぜ、大仁田はFMWで有刺鉄線電流爆破マッチをすることになったのか…
なぜ、高山はUインター解散後、全日本プロレスのリングに上がったのか…
なぜ、大谷は新日本プロレスをやめてまで、ZEROワンに参加したのか…
など、それぞれの生きざまにまで、話題はおよんでいく。
リング上のキャラクターと、リング下の素顔にこそ、プロレスを知る鍵がある。

小学6年生の学芸会でプロレスを演じた。
カードは2対2のタッグマッチで、僕は悪役レスラー。
リングネームは忘れたけど、ふれこみは「狼に育てられたレスラー」で得意技は凶器攻撃。
最後は試合に収拾つかなくなり、レフェリーが怒って「ぽんぽこ仮面」に変身して全員をやっつけてしまうB級マンガ並みのシナリオだった。

そこそこ痛みがわかるから、絶対に本気でやるわけない。
6年生の創作と身体能力で作られた、パフォーマンスショーだからね。
それにこの時点で、「プロレスとはなんぞや…」は薄々わかっている。
相手にケガを負わせることはしないし、手を緩めることも覚えていく。
こうして事前の打ち合せをして、なわとびのロープで囲った教室のリングに上がった。
そんな「プロレスごっこ」でも、ドラマ仕立ての情操(演出)があるのだが、今は「あぶない」の一言だけで理解されないだろうね。

プロレスは白でも黒でもない、曖昧な部分もあるので、柔軟に受け容れる感性が求められる。
一番大事なことは、レスラー同士の信頼関係がないとプロレス(技)は成立しないこと。
理解できればプロレスを半分知ったようなもので、同時に社会の仕組も何となくわかってくるだろう。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Sports Fan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする