2013年10月12日

隣席の口論

万代のコーヒーショップで過ごしていた。

夕方にもかかわらず、30歳代の主婦と思える二人が、隣の席で対面していたのもつかの間。
それまでの会話はわからぬが、何かの言葉がきっかけで雰囲気が急変してきた。
聞き耳を立てるつもりはないが、距離が距離だけに仕方ない。
どうやら子どもの教育方針をめぐって、少し意見が対立したようである。
すると「あー、言っちゃった…」と思う言葉を口にした。

「子どものいないあなたに何がわかるの…」  意見が対立した図式はこの一言でわかった。
子育ての経験のない人を相手に、子育てを理解せよと言っても難しい。
しかし「経験のないことを常識的にわからない」と、決めつける親の感性は教育的に感心できない。

僕は基本的に、「他人はどこまでも他人」だと思うように切りかえた。
それが礼儀であったり、距離感であったりするんだけど、キチンと相談されたことについては的確性は どうあれ、自分に置き換えて理解するようには努めている。
相談するほうも、予期しない言葉で療治されるときもあるだろう。
場合によっては、相談相手を間違った自分にも非があると思うべきだ。

人間関係はこうして簡単に壊れてしまうので、何でもかんでも人に相談するのも考えものである。
それでも相談したいのなら公共機関の窓口とか、全ての言葉を受け容れる覚悟は必要だと思える。
それに相談するほうは、心のどこかで都合のいい言葉を言ってほしいと願っているもの。
他人の意見を感情で判断するより、他人の意見を活用するほうが賢いと思うけどね。

独身者に「結婚しないの」、既婚者に「子どもを作らないの」など、不用意な質問をする人がいる。
コレ、さっきの「いさかいを招いた言葉群」に近いよね。
他人は他人であり、口をはさまれたくないことってあるんだ。
セオリー通りに結婚して、子どもを育て上げた親が一人前であると、決めつけている言葉でしょ。
僕だったら、「じゃあ、一人前の親が何でそういう状態なの…」と、逆に質問をしてみたいけどね。
それぞれの人生観があるというのにさ…

話は変わるが、福山雅治主演の映画 「そして父になる」が話題であるらしい。
実生活の彼はここまで44歳独身、子どものいない人生を歩んでいる。
なのに実体験のない、「父親役」を演じている。
そこで、先ほどの女性の言葉 「子どものいないあなたに何がわかるの…」である。
なぜ独身の彼が父親役を演じれるかというと、父親としての思考回路(DNA)があるからだと思う。

実体験型の意見も大切だけど、子どもがいないのにわかるのは、思考回路が備わっているからだ。
親は子を見ているが、相談された人からすれば、その子ではなく親の在りかたを見ているもの。
悩む親は真剣だが、立場を置き換えられないから、こういう不用意な言葉がポンと飛び出るんだ。

そのあとスーパーのレジで、ニコッと「こんにちは…」と言われて気が晴れた、11日金曜雨模様。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする