2013年09月24日

吉幸三回忌

9月24日 享年46歳 よっちゃんの三回忌である。

過去、彼に対する気持ちを文章で何度か公開したので、あまりくどいことは書かない。
だけど、命日にはどんな形であれ、思い出すことが逝った友人への敬意であろう。
だから、毎年この日だけは触れる。

正式な病名は不確かだが、同い年だった彼と別れて早くも2年が経過した。
細顔で豪快に笑う気さくな男で、誰かがそばにいるといつもゴキゲンだった。
父親が逝った年齢、51歳までは生きたいと口癖のように言っていた。
しかし、父親を超えることはできなかった。

調整的な美文を書くつもりはない。
私生活を断片的につなぎ合わせると、他人とのいさかいも結構多かったようだ。
耐え難い存在だと思われていた節もあるが、真正面からつきあえば楽しい男だった。
いつも誰かとつながっていたいのに、優位に立ちたがる不器用さが人を遠ざけてしまった。

ある日、僕の役割を理解していないと思える言動を彼から浴びせられた。
決然とした口調と言えば聞こえはいいが、僕は容赦なく彼をそのまま店からつまみ出した。
次の日、店の扉が開くと、少しバツが悪そうな姿を現した。
おたがい自然と笑みがこぼれ、昨晩は何ごともなかったかのように、普通の会話がはじまった。
どこか踏み絵のような出来事だったが、仲を戻せることがおたがいの存在をささえていたんだ。

性根は臆病なのに、男らしさを見せたがるところがあった。
もうひとつの口癖で誰かを批判するとき、最初に「男のクセに…」とかつける。
すぐに意固地になってすねるくせに、男を目指している純粋さがどこか憎めないというか。
でも、あれはあれで、人間つきあいは真剣だったんだ。
そして、彼との出会いで、過去の人間不信も少しずつ癒されていけた。

僕の追悼文である。
亡き彼には、利害も打算もへったくれもないので、本当のことを書ける。
笑いながら「あのバカさぁ…」と、腹を割りあった前提条件があるからなんだ。
それこそ理屈じゃなくて、自然に気が合ったと言うか、とてもわかりやすい男だったのは確かである。

こうして今も、彼を思い出しながら書いている。
逆に、誰も何も口にしないことは、仲間はずれにしたようなもんだ。
自分がされたくなければ、このあたり大事なところだと思っている。

なあ、よっちゃん、また来年懲りずに書くわ…  ちゃんと就職活動しろよ
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする