2013年08月29日

海老沼 匡

連日早朝、リオデジャネイロから衛星生中継で、「2013世界柔道選手権」が放映されている。

僕にとって、至福のゴールデンタイムとなる。
今大会、柔道66キロ級で金メダルを獲得した、「海老沼 匡」の決勝戦に感動した。

相手は審判の死角を狙ったのか、反則スレスレとなる立ち技から「わき固め」(関節技)を仕掛けた。
瞬間で手首を極められ、肩に体重も押しつけられ、肘を絞り上げられる。
審判は反則を言い渡すかと思いきや、そのまま「わき固め」を容認して試合は続行された。
海老沼は「待て」の合図が入るまで、微妙に体の位置を入れ換えながら、30秒近く痛みに耐え抜いた。

しかし、左腕に相当なダメージを残したことは言うまでもない。
審判は時間を止めて、ドクターチェックを入れると思いきや、非情にも試合は続行された。
左腕はもう利かないはずだし、その痛みは生身であることを感じさせるほどだ。
こうなると本能的に戦意喪失になるものだが、苦痛を押し殺しながら正々堂々と組み合った。

 − ここで早朝5時30分放映終了。CMをはさんで次のニュース番組に映像がつながれた −

切りかえられたスタジオが歓喜に沸いた。
CMの間、海老沼が一本勝ちを決めたのだ。
VTRを見ると、前襟をつかんだ右手だけを有効に使い、捨身の大内刈りで勝利したのである。
アドレナリンを抑えきれない両拳を強く握りしめながら、彼は畳の上で喜びを小さく表現した。

左腕の痛みに精神力を宿らせた、「海老沼 匡」の気迫に感動した!  
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Sports Fan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする