2013年08月15日

Enrico Pieranunzi (P)

エンリコ・ピアルヌンツィ・トリオ 「2004 日本ライブ2枚組」 を連日聴き入っている。

これまで、2〜3枚聴いているが、「日本ライブ」 は初めて聴く。
人に語れるほど聴いてはいないが、自分のアドリブを探り続けている印象を受けた。
その残響音 「ブラッド・メルドー」 を思わせる。

曲の着地点が予想しづらい。
オリジナルが多いのに加えて、原曲のメロディーもさりげなく、曲のインパクトも残りにくい。
立ち上がりも遅く、粒立ちがはっきりしてないから、どれも同じように聴こえてしまうと思う。
聴きやすくはないので、聴き流す状態になるかも知れない。
ウケ狙いのフレーズがないから、やや難しいアルバムである。

アルバムを聴き返すのは、1回聴くのと何回も聴いたあとの感想が異なるからだ。
だから、ジャズのアルバムほど、パフォーマンスに優れたジャンルはない。
常々言うが、ジャズはそう何枚も聴けないし、しみてくるまで時間はかかる。
学識でないから、無理に聴くべきでないが、ビギナーが聴くには 「エンリコ」 のハードルは高い。
しかも、緊張感も高いから、好みも割れるだろう。

最初は 「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ」 のように、レパートリーがわかりやすいのがいいだろう。
ジャズは、どこから聴けばいいのか迷い、入口で引き帰す人も多い。
その点、聴きやすさで言えば 「ビル・エヴァンス」 だろうが、その中身も断然に濃い分、あまりカンタンに触れて欲しくない、複雑な心境がある。

話を 「2004 日本ライブ2枚組」に戻す。
まだ、一枚目しか聴いていないので、アルバムを包括的には語れない。
だが、名曲「枯葉」をベースに15分ほどの即興へ突入したエンディングナンバーこそ、エンリコの魅力がストレートに伝わると思うし、この曲だけでも一聴の価値あり。

ライブ盤だから仕方ないけど、どこでも場違いな歓声を上げる客はいるもの。
僕自身、歓声自体は嫌いではなく、ライブを盛り上げる意味では理解できる。
だけど、毎回ひとりの観客が 「ヒョー」とか、調子っぱずれの甲高い奇声を上げるんだよね。
そんな、お節介な客が、録音をぶち壊しているのは複雑だ。
経験的に本当に感動した時は、地響きや低音のざわめきに近い 「タメ息」 が出るよ。

明日から耳を2枚目に移すが、奇声が入っていないことを願いつつ、本文を締める。
N塚さん、これからも「新潟」と「東京」をつなぎながら、長いおつき合いしましょうね (笑)

posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz & Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする