2013年07月23日

やりがい転職

22日、開店まもない頃、有名某社を退職して晴れて転職された方が久し振りに来店した。

挨拶もそこそこ、ゆっくりと近況を交わす。
その語り口、不満にすがりつくことなく、今までにない素の笑顔を見たような気がした。
40歳代は辛い立場にありながら、将来が見えてくる年齢である。

35歳〜40歳代、脂が乗り切ってくる頃、転職した人たちを知っている。
ネガティブな口切となるが、この年齢には二つの不満があると思う。
まず、現場の第一線に立ちながら、決定権を与えられていないこと。
次に、内部調整にほとほと疲れきっていること。
詰まるところ、そのほとんどは人間関係に行き着いているもの。

そのまま我慢するか変わるか、不満退職するか、やりがいを求めて退職するかは人の考え方次第だ。
転職して不満は一時的に解消できるが、次の職場でも不満ネタは出てくるもの。
不満退職よりも、やりがい退職したほうが成功率は高い。
そうじゃないと、恨み辛みを念仏のように唱えて、いつまでも成仏できない街角の浮遊霊となるんだ。
もっと酷いと、誰が送ったかわかるデタラメな怪文書が流れたり、こうなると病んだ自縛霊でしかない。

転職は本人が考えた末のことなので、正解も不正解もないが、転職の潔さがその人の器なんだと思う。
僕は過去の肩書や実績より、今どんな考え方をして、どんな生き方をしているかしか興味はない。
だから「過去はこういう経歴の方で…」と紹介されても、参考にはするが、今のその人でいいんだ。
それに過去の功績にとらわれている人って、態度が潔くないからわかる。
これからの年齢、いい意味で世間の目なんて気にしている時間はなくなってくるからね。

お客さんに「後悔してないの…」とたずねると、キッパリ「それはない」と答えた。
野暮な質問だったとは言え、ポテンシャルの高い「やりがい転職」した人だけの答えである。
それに負の気分や雰囲気は、あんがい自分で作って振りまいていることもあるからね。
素の笑顔に、内面の強さを見たような気がした。

他人事ながら、雨模様を打ち消すような、晴々とした気分にさせられた今晩。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする