深刻な不況も少しずつ緩和されているという。
不況の主な原因には、国の無策と消費が控えられていたことがあげられる。
国が財政発動しても、企業は借金返済に回すだけで、新規事業や設備投資に活用しなかったと聞く。
本当のところはわからないけど、大筋では違いはないだろう。
日常生活で感じていることがある。
食品スーパーなどに行くと、以前なら安いものだけが飛ぶように売れていた。
最近では一番安いものより、下から二番目ほどの商品が売れている気がする。
陳列棚の演出にもよるが、あまり安すぎるものに手を出さなくなっているようだ。
身の丈で消費マインドを上げることにより、社会構造を変えようという意識が高まっているんだと思う。
報道の仕方もよかった。
東日本大震災で経済が枯渇しているとき、新潟市長が異例の会見を開いたのは記憶に新しい。
「このままでは、経済が底冷えになるので、過度な自粛はやめてほしい」と消費を促した。
このあたりは以前も書いたけど、わかりやすい呼びかけだったし、核心を突いた市長らしい発言だった。
安さだけにすがろうとすると、価値観が凝り固まってしまう。
スーパーでは事務的に安いものを買い漁るが、飲食店では行列ができる流行店に並んで、ご丁寧にも ツィッターで「マズイ… なんちゃら」なんてほざいていたら、そいつ絶対におかしいんであってさ。
両極端な思考で情報に踊らされているだけで、自分の中の文化が育ってないと思える。
日常の買物は女性の役目だと勘違いしている男はいるし、僕自身も一頃そうであった。
その考え方では世間オンチになるし、特にスーパーは社会の調理場(縮図)みたいなものだから、 ビジネスの視点にも大いに役立つと思える。
いろんな統計数字は示されるけど、現実から離れていることも知っておく必要もある。
景気回復は国民の願いである。
その意味で日常の食生活に直結している場所は、社会情勢を読み取れる気がするけどコレいかに…