2013年06月15日

最強のふたり

フランス映画 「最強のふたり」 をビデオで見た。

物語は介護を必要とする大富豪の下へ、スラム街のゴロツキが採用されてしまうところからはじまる。
介護には、心にもないおべんちゃらは必要ない。
ましてや 「人が好きだ」 「障害者のために」 なんて、安っぽい台詞を並べるものではない。
正論なのだろうが、身体が不自由な人ほど、敏感にわかるんだ。

独り善がりな正論は、ウンザリなんだと思う。
丁寧すぎる言動は、慇懃無礼にさえ感じ、逆に人を孤独にしてしまうことがある。
目を閉じて音楽に耳を澄ますと、それまで気がつかなかった、音を拾うことがあるでしょ。
盲目のピアニストに名手が多いのは、耳で見ることができるからなんだ。

ゴロツキと呼ばれた男を雇った動機をこう語った  「彼だけは、俺と対等につきあってくれる」
一緒にいれば、障害者として悲観的にならず、生きられる糧を得られる。
後ろ指を差されていた彼も同様、大切なことに気がつき 「出直す覚悟」 で生き方が変わった。

介護と言っても、人それぞれ望むべきことは違う。
「対等な態度」 が命を支えることもあるんだし、そのための二人三脚であろう。
「感動した」 だけで済ませるには、もったいない映画だ。

本当に心強いのは、こんな男なのかも知れないね。

posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Cinema Fan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする