日曜の夜、銭湯から帰ってきたのが21時50分頃。
浴室に洗面用具を戻して、軽装のまま寝室の明かりをつけた。
窓を全開にしてから、背中からベッドへ大の字で倒れこむ。
気分は温泉宿で糊ずけされた、真っ白なシーツの上で背伸びをした感覚に似ている。
天井のペンダントを、ボッーと眺めること数分。
時折ポカポカの体に、夜風が気持ちよくあたる。
日曜の夜だけに、地味に静かな気分である。
次第に体の力がベッドマットに吸収されていくと、やがて睡魔も訪れてくる。
今、睡魔に便乗すると中途半端な時間で目を覚ましてしまうので、まぎらわすために歌を口づさんだ。
何も考えず、自然と口をついて出た歌が、ゴダイゴの「ガンダーラ」。
好きな歌でもないが、タイトルとサビメロが合ったシンプルな歌詞だからであろう。
あっ、やばい、窓が全開だった… お経のような「ガンダーラ」は外に漏れなかっただろうな。
22時30分、今日最初のビールをゴクゴクと喉の奥に流し込んだ。 プハッー うめえ!