2013年05月27日

Jazz Talk Vol.23

今月初め、東京滞在時の合間を見て、新宿のジャズ専門店で楽曲を買い求めた。

あれこれ買い漁らず、せいぜい中古盤や輸入盤を5〜6枚程度で止めて置く。
目的は「聴く」ことなので、今さら「集める」ことに興味はない。
CDは月2〜3枚ほどしか買わないのは、大量には聴きこめないからだ。
ジャズをコンセプトにした、バーの店主でありながら、実際はそんなもんなんだよ。

最近ドラマの影響なのか、若いお客さんから「テイク・ファイブ」をリクエストされる。
テレビで使われているのは、リズミックなロックやファンクビートをベースにアレンジされたポップチェーンなので、テイク・ファイブの原曲では、耳ウケしないんじゃないかな。
一般的な感覚なら、テーマを聴いて終わりで、アドリブやソロになるともう耳が離れている。
テーマは素材としてはつかみどころだけど、本当の魅力は演奏そのものにあるわけだしね。
テーマのためだけに、楽曲を店に用意しておくことはない。

一部のマニアは別にして、大量のアルバムを所有している人の中でも、イントロ〜テーマぐらいで、    演奏の中身をそれほど聴いている人は少ないんじゃないかな。
それに大量に聴ける時間も、そうそうは持てないだろうし。
僕自身、お店でひとりでいる時にしか、集中して聴いてられないしね。
だから、何日もプレーヤーに同じCDが乗っていることなんてザラなんだ。

先月の一枚なら、東京のNさんから推薦の「エンリコ・ピエラヌンツィ」の(ライブ・イン・パリス)ばっかり 聴いていたし、今月なら「キース・ジャレット」の(サムホエア)だし。
たまに「ブラッド・メルドー」だったり、最近なら「イヴァン・パドゥア」が何日もセットされたまま。
本当にそんな程度なんだよね。

洋服に例えるならユニクロを大量に買い漁るか、ワンランク上の数着を探すほどの違いかも知れない。
僕の洋服は少ない点数の安物買いだけど、音楽は本当に聴くアルバムが限られてくる。
そりゃ、「柿の種」の数ほどあるジャズの中で、自分に合うCDを探し当てるなんて大変だ。
まめに雑誌などもチェックしてないので、聴き逃しているモノもあるだろうし、心を揺さぶられる一枚に  巡り合う機会も少ないかも知れない。
それでも、周辺環境から「名盤」や「コレ凄いよ…」って、自然と噂で耳に入ってくるから不思議だ。

もう少し書こうかな…
僕と出会えば、「キース・ジャレット」になるかも知れない。 (初めての人には薦めないけど)
誰かと出会えば、「チック・コリア」だったり、「カレル・ボエリー」が基準になるかも知れない。
日常的にジャズをそんなに聴く時間はないんだから、出会ったモノをまずは徹底的に聴いてみるのが、多くを知る近道かもね。
若い世代感覚でジャズを聴きたいのであれば、「上原ひろみ」の(ビヨンド・スタンダード)は未来志向の 強い一枚だと思う。
ロック好きなら、日本のバンド「ディメンション」や「フォー・オブ・ア・カインド」はイカしている。

ジャズは自己満足の世界でもあるから、自分が聴いている一枚が最高だと思っていればいいんだ。
そのぐらいの線引きをしておかないと、底なしの穴に引き込まれていく錯覚に陥っちゃうよ。

あれもこれもじゃなくて、まずは「とっかかり」の一枚を落ち着いて聴くべし!
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz & Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする