2013年04月03日

ナンバー 2

僕らの世代、「男なら野球か柔道のどちらかをやれ」と子どもの頃に言われた。
当然、「やるからには一番を目指せ」とも言われたし、つまり志の言葉である。

会社では営業成績が一番になると、ロクなことにあわないのも現実だ。
トップからは目をかけられるが、その反面では猜疑心ももたれている。
「いつか自分を脅かす存在になるんじゃないか」と思われ、それが社内の新戦力ならなおさらである。
周囲から嫉妬され、ひとたび営業成績が悪化すれば、今度は総攻撃を浴びるようになる。
その姿を見て育った部下であれば、たとえ1番になれる素質があっても怯えをなしてくる。
そうなるといかに2番の座を守り続けるかが興味となり、安全な場所に居続けようとする。
だから、1番手を目指す人が少なくなってきたし、近年の不景気で2番手意識が浸透したと思える。

プロ野球の球団経営にしても、優勝してしまうと全てのコストが上がってしまう。
2番〜3番手のAクラスなら、一番になる動機は保たれて、優勝以外は全て一緒だと要求をつき返せる。
それでゴネたら、金のためかと人間性を決め付けられてしまう。
大相撲の横綱も重責と引退しかないから、大関の角番でクンロク(9勝6敗)を維持したがるだろう。
民主党時代、事業仕分けで蓮舫の有名な言葉… 「2番じゃダメなんですか」
日本の意識は2番に魅力を求めはじめたんだと思う。

大なり小なりの組織人事では、リスクの高い1番手よりも、逃げ道がある2番手を考えるようになった。
2番手なら、トップからの直接的な解任はないし、嫉妬で足を引っ張られることも少ない立場だ。
近年は2番手が安全な立場だとして、水面下でポジション争いをしているような気もする。
営業成績1番で大きなことを言うと、言質をとられてリスクを背負うから怯えて言わなくなった。
大言壮語じゃ困るが、これじゃ組織内に活力がなくなるし、1番手に魅力を感じなくなってくる。
組織は2番手に能力がないと絶対に伸びないと思うし、あなたの組織の2番手は大丈夫であろうか…

飲み仲間なら気軽だが、組織に安っぽい友情めいたことを求め過ぎると、後々後悔することになる思う。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする