2013年03月28日

BLENDED

この10年ほどの間、良質なジャズのレコード(CD)が、中古市場に出回っている気がする。

理由は簡単で、年代的にジャズのコレクターが、身辺整理に入る年齢が近づいてきたからだ。
レコードは聴いてこそ、歴史的価値があるもので、いつまでも手放すことを惜しむのは愚行である。
捨てるには寂しいので、本当に大切にしてくれる人に譲るか、どこかに買い取ってもらうしか術はない。
僕なら、大切な事を語り継げる、感性の持ち主に譲りたいと思う。

ジャズはウイスキーに似ている。
僕の中のウイスキーは男の酒であり、長年の友情や親子関係にはなくてはならないものだ。
例えば、この曲を聴くとあいつを思い出すとか、この酒を飲んだあの夜は楽しかったとか。
長年部屋の飾りでしかないウイスキーは、ウイスキーの役目を果たしていないようで心寂しい。
いつか、しみじみひとりで飲むのもいいが、古い友人と過ごす大切なひとときにはウイスキーが似合う。

高校生のときから、変わらぬつきあいをはじめて、気がつけばもう還暦60歳を越えた男性三人組。
目尻の笑いシワに歴史を感じさせながら、今晩お店で「バランタイン21年」を開ける姿に立ち会えた。
ウイスキーは、樽でじっくりと熟成させるから、ひときわ味わい深くなる。
一緒に飲むのなら旧交を温めあった友人、腹を割って話せる友人に限られてくるような気がする。
60歳を過ぎて、これからどんどん渋くなって行くわけだが、これぞまさしく3人のキーモルトがひとつに熟成された「ブレンディットウイスキー」なのである。

自身、まだまだ「48歳のひよっこ」ではあるが、ガキには飲ませたくない…  還暦トリオに敬礼だ!
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする