「せーの」ではじまる、ライブ会場の酸欠するような熱気から、久しく遠退いてしまった。
声が声にならない、掛け声を上げたのは、いつ頃だったかな。
熱演に応えるように、自然と腹の底からわきあがった声。
「イェー」だの、「ヤァー」だの、時として「オーライ」だのと。
ユニゾンを難なくこなしたり、アグレッシブなチェイスがイカしていたり、ブレークを「ビシッ」と決めた瞬間であったり、自分の琴線に響くフレーズが疾走していったり…
ドライブ感に乗れたときは、レッドゾーンを越えて、頭が真空状態になっている。
レスポンスにつられて、観客席で興奮の赤ら顔で反応したものだ。
当然、狙って反応できることじゃないし、分析できるものでもない。
精神的なことじゃなくて、体感的な反応なんだ。
一言で形容すれば、「瞬間の相性」なんだと思える。
最近なら、映像の山中千尋を聴いていて、彼女とは決め所が合いそうな気がした。
思いの外、瞬間の決め所が合ったりすると、嬉しくなるのがジャズファンの心理。
生演奏はもちろん、映像や音源だろうが、本当にいいライブは仮想的にその場にいるような状態になる。
聴きこんで行けば、いずれわかるさ 猪木、ダァー!
それにしても、ひどいエンディングだぞ… 今日のワシ σ(^_^;)