2013年02月22日

Austin Peralta(P)

最近知ったことが、「オースティン・ペラルダ」って、3ヶ月前に22歳の若さで亡くなっていたんだ…

2005年に14歳でプロデビューし、柔軟なタッチとスピード感で神童とも呼ばれ、未来を嘱望されていた    天才ピアニストだった。
2006年「東京ジャズ」の演奏を聴いたとき、その初々しさが「ジャズピアニスト」で生きていく喜びに    満ち溢れていた印象を受けた。
それまで、彼の年齢なんか知らなかったし、音を聴いて耳がそう判断した。
これから先、どう成長していくのか、楽しみな逸材でもあった。

プロモーションは、その年齢と卓越したテクニック、金髪の貴公子を強調して紹介されていた。
だけど彼の奥行きを改めたのは、2枚目のアルバムにおさめられている、バラードとソロを聴いたとき。
「この冷静さは、どこから来るのかな…」とさえ思ったんだ。
その若さなのに、沈み込んだダークな演奏に情感豊かな美意識を感じた。
本当にいいピアニストだったけどね。

それにしても、彼の死はあまりにも若すぎた。
目と耳に焼き付けてほしいのは、バラードでもソロでもなく、「東京ジャズ」で魅せた躍動感だ。
彼を記すことはないと思うので、もう少しつきあってほしい。

生前に3枚のリーダーアルバムを発表して、僕が聴きこんだのはデビュー作と2枚目のアルバムだ。
 1. 「処女航海」 Austin Peralta (P) Ron Carter (B) Billy Kilson (Dr)
 2. 「MANTRA」 Austin Peralta (P) Buster Willams (B) Ronald Bruner (Dr) Sax & Vib

1.は売り出しも兼ねて、サイドメンバーをビッグネームで固め、有名スタンダードのラインナップ。
ありきたりのナンバーが、予定調和で終わってないところがいいし、次回作にも期待が持てる内容。
ジャズがはじめの人であれば、トリオの入門アルバムとしても聴ける。

2.は真骨頂で、オリジナルが4曲加わり、曲ごとに編成を変えてバラードとソロに非凡ぶりを発揮。
特筆は「東京ジャズ」で共演した、ロナルド・ブルーナー(Dr)が、レコーディングメンバーである。
トニー・ウイリアムスばりの、ダイナミックなドラミングがひときわ光る。
1.2.ともに共通しているのは、のびのびしたプレイが鮮やかで気持がいいこと。
どちらのアルバムもお薦めできる。

神童 「オースティン・ペラルダ」  彼の死因は一切ふせられている…
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz & Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする