日曜代休の8日、予め決めていた行く先は、西堀通りにある「A7」
二十代から、足かけでお世話になっている、老舗のジャズ喫茶である。
当店と定休日と営業時間がかぶっているので、代休日にしか階段を昇れないのが残念だけど、昔から変わらない店内の雰囲気がいまだに近くて懐かしい。
今晩伺ったのは、久し振りに手持ちのレコードを聴きたくなったので、自ら一枚持ち込んだ。
回してもらったのは、ラムゼイ・ルイス(P)「ライブ・アット・ザ・サボイ」(1982)
たまに、ファンキーなノリのサウンドを聴きたくなる。
オープニングナンバーの静かな色気に引き込まれ、クライマックスとなるメドレー「ジ・イン・クラウド」の独特なうねりに昇天しそう。
特にブレーク前の、グローヴァーワシントンJr(SS)の、メロウで独特なブローが光っていた。
30年ぶりに心地良い興奮が、その夜よみがえったね。
あまり聴き入りすぎると、年に数回しか会えないマスターとのジャズ談議ができなくなるので、ほどほどの音量でそれなりに…
それにおっさんが、ジャズに耳を澄ませすぎていたら、ちょっと気持悪いだろうし。
こうして約2時間、「A7」で積極的にジャズに触れた。
僕にとって、ジャズ喫茶はジャズとコーヒーでゆっくりと寛げる、至福の空間なのである。