2012年09月24日

自分の言葉

自分の言葉で、スピーチできる人は魅力がある。

大相撲秋場所千秋楽、大関の日馬富士が全勝優勝で横綱昇進を決めた。
表彰式では、内閣総理大臣賞として、野田佳彦首相が表彰状を読み上げたあと、自分の言葉でも   地味に祝辞を述べたが、これがまた結構印象に残った。
しきたりなので、表彰文を棒読みするのをおもしろいと思ったことはない。
それを初めておもしろいと思わせたのが、小泉純一郎元首相だった。
個性溢れる、自分の肉声でスピーチしたからだ。

会社でこんな経験ないかな…
朝礼で社長のスピーチが、予め用意してきた雛形な内容だったので、少しガッカリしたこと。
会議で上司のスピーチが、自分の言葉で話をしているようでなく、どこか浮き足立っていたり。
つまり、形式的なスピーチを延々と聞かされると、直感的につまらないと思うからだろう。

人気がある人の共通点は、借り物の言葉でなくて、自分自身の言葉でキチンと語れるところにある。
スピーチは本音と建前が交じり合うけど、「もう少し本音で語れないかな…」と思うときもある。
その内容ともかく、人気の高い政治家ほど、意外と共通しているところでしょ。
そこに冗談や説教、喜怒哀楽が見え隠れしているから、興味が尽きないのであって、感情を抑制し   過ぎる肉声ほど聞いていて退屈なものはない。

それに、自分の言葉じゃないと疲れる…
どこか言い知れない不安を感じているときほど、逆に建前論に終始しているものだ。
その姿、「本音隠して建前隠さず」な状態では、あまり健康的とは思えない。
ジャズと同じで、譜面キッチリよりも、息抜きのフリースペースがないと演奏に味気がないでしょ。
要するに美辞麗句は聞き流して、最も素に近い肉声を聞き手は待っているのだ。

建前論は社会の立派な術かも知れないが、出世も顧みずに自分の言葉で語れる人は魅力がある。
魅力的なら、自分もそうすればいいんだろうけど、それができないから立ちすくんじゃうんだろうね。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする