28日、「恋のバカンス」などで知られる、「ザ・ピーナッツ」の双子の姉が死去した。
僕らの世代では、東宝映画「ゴジラ対モスラ」の双子の妖精役の方が記憶に残っている。
人間の最期は、孤独なんだなと思わせられた。
あれだけのスターでありながら、葬儀告別式は近親者だけで行い、死因などもできる限りふせたという。
同時に大原麗子、山口美江の最期も頭に思い浮かんだ。
方や、田中好子のように、参列者の涙をさそう手厚い限りの葬儀告別式もある。
「葬儀は盛大に頼むぞ」という輩がいるが、本当にそうなんだろうか。
寧ろ、女性より男の方が死に対して、覚悟ができないような気がする。
冠婚葬祭で一番大切なことは、葬儀であることに変わりはない。
だが、自分自身への遺言状を書けば、「葬儀はするな」である。
他に「新聞のお悔やみに掲載するな」、「遺体は献体しろ」、「墓はいらない」 全ては最小限でいい。
そして一番大切なことは、「いつまでも悲しむな」である。
そんなわけにはいかないとしても、僕本人が「これでいい」と言ってるんだから、ためらうことはない。
最期は最愛の人、本当の友人だけでいい。
「誰が来たか」、「誰が来なかったか」なんて、亡くなってしまえば、知る由ないんだからね。
それより、「絶対に来ると思っていた人が、来なかったとき」のほうが、よっぽど悲しくなる。
だったら、変な期待などせず、来なくてあたりまえだと思っていたほうが、心は痛まないでしょ。
それに、人に葬儀の押し売りはしたくないからね。
あくまでも、個人的な視座であるが…
その代わり、出棺するときには、口元へ「I.W.ハーパー」を湿らせてくれ… なーんてね。
「最期は孤独に逝くんだな…」 そんなことを考えさせられたね。