2012年06月29日

とき 344号

彼から連絡が来るとは思わなかったし、こうして会ったことも不思議な気持である。

人間関係は適度に交流していなければ、自然に風化していくものだ。
偶然に会ったとしても、何と声をかけていいのか迷うのも、そんな胸中になるからであろう。
それこそ、このタイミングで会わずして、今度はいつ会うかである。

東京時代の知人から、日帰りの仕事で新潟入りするので、夕方に会いたいと連絡が来たのが日曜日。
これには僕も嬉しく思い、28日は時間、場所、場合を合わせて、ホテルのロビーで待ち合わせた。
東京の頃は、おたがいスーツ姿でしか対面していないので、僕のラフな服装に違和感があったようだ。
それにバーテンダーに転身したことを告げると、驚きの表情を隠せなかった。

見た目は変わったけど、人の中身なんて、よほどのことがない限りそう変わらない。
酒にでも酔わなきゃ、過去は痒いだけなので、コーヒーを間に挟んで淡々としたものだ。
こうして忘れずにいてくれたことは嬉しかったし、ずいぶん間延びしたことも確認しあった。
彼にしてみれば、僕が新潟に在住していることがピンと来ないらしく、時が飛んだとはこのこと。

それでもこうして会えたのは、携帯電話の番号を保管していたことに尽きる。
番号は消去できる気楽さもあるが、何十年もほったらかしにしている番号も多い。
だが、消せない番号ほど何か忘れ物をしているような、「ゴールデンナンバー」だったりもする。

新潟駅発、18:13の新幹線で帰京するという。
僕は開店準備があるので、駅の改札口までは見送らず、ロビーで手土産を持たせて別れた。
それから、19:00頃にケータイへメールが届いたが、時間にして越後湯沢あたりであろうか。
彼のことだ、週刊誌を眺めながらビールにさきいか、もしくはいびきをかいて寝ているに違いない。

おたがい年はとったけど、人生まだまだこれからである。
名刺も交換しなかったし、僕のブログを読むこともないと思うので、あえて一言添える。
「俺のことは心配するな、大きなお世話だ…(笑) ばかやろう、 ありがとう」。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする