2012年06月20日

郷土意識

携帯電話に珍しい名前(O)が表示された。

「はい」 「もしもし」  白々しい受け方をしなくてもいい長年の関係だ。
年齢は僕よりも5歳ほど年上で、現在は東京原宿で22年ほど続く、老舗バーの店主である。
つきあいは26年ほどになるが、たまに連絡を取り合っているのは、東京当時の関係が息づいている。

「バーテンダーの見習い」を探しているという。
「それでどこかにいい人いないかな…」って話である。
初めてじゃないから、意図して求めているところはわかっているつもりだ。

新潟出身者は東京では意外と評判がいい。
総じて真面目なところに好感を持たれているが、望郷の念が強くホームシックにかかりやすい。
新潟人は他所の土地へ出たがらない傾向がある。
郷土をこよなく愛する気持ちはわかるけど、他を知ろうとする積極性に少し欠ける。
きっかけはどうあれ、一度は他所の風土や機微に触れないと、考えが凝り固まることもあるからね。

郷土意識(地元意識)を持つことはとてもいいことだ。
だが問題は、郷土に対する純粋さを頑ななプライドにしている人が多いこと。
慣れ親しんだ環境で育ったから、異質なモノとは交われないような気がする。
郷土愛は否定しないけど、どっぷりと浸かりすぎると狭い考え方に陥ると思われる。
しょうがないと言ってしまえばそれまでなんだけど、そうならないための意識は必要じゃないかな。

バーをやっていると、新潟が見えてくることがある。
ただし、それは自分も含め、良いほうにも悪いほうにも…
男は40歳ぐらいから、だんだん身動きが取れなくなってくる。
そうなってくると、自ずと得られることも決まりきってくる。
そのためにも、身も心も柔らかいうち、他の世界も見ておくことをお薦めするけどね。
何も方法は仕事に限らないけど、別角度から見た郷土意識とでも言うのかな…

Oさんの要望に応えられるかわからないが、早速、東京と新潟の知人関係者をあたっている。
これからは、若い連中の出で立ちも応援していきたいね。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする