2012年06月07日

映画談議

もう、二年前の出来事だから解禁してもいいかな…

ある夜、たまたま居合わせた3人のお客さんと映画談議をしていた。
少し斜に構えた「映画通」ともなると、一般的な内容よりもどちらかと言えば奥行きを語る。
有名どころで合わせて反応を伺うこともあるが、知識全開で来られるとちょっと困るときもある。
せいぜい酒場の映画談議であれば、有名作品の見所、誰もが知る男優や女優あたりで落ち着くもの。
しかし、自称「映画通」のお客さんは飛ばしに飛ばしまくる。

「アル・パチーノ」「ショーン・コネリー」「ポール・ニューマン」…
有名どころの俳優から、「その人… 誰?」と首を傾げる脇役まで連ねてくる。
この傾向は、ジャズミュージシャンの好みにもいえることで、「いぶし銀タイプ」を上げていたほうが、  通と思われる勘違いした人にも似ている。
その人、映画通を名乗るだけあって、確かに作品や俳優を良く知っているのだが、正直に言うと単に  並べているだけのようにも思えた。
それで一番好きな俳優は、「ロバート・デ・ニーロ」だという。
僕は残念ながら、デ・ニーロの代表作と呼ばれる、「ゴッドファーザー」も「ディアハンター」も観ていないので、その魅力については語れない。
しかし、会話がかみ合わなくなってきたのはこのあたりからで、ストーリー展開が違っている雰囲気を 他のお客さんが嗅ぎ取ったようなのである。

バドワイザーを片手に会話へ加わっていたお客さんから、嫌味はないが強烈な質問を浴びせられた。
「本当はどっちも見ていないんでしょ… ストーリーが違うよ」 見たからこそ言える質問であろう。
すると映画通のお客さんが両手の人差指をクロスさせながら、「マスター、チェック」と合図する。
「あら、質問が…」と思いながらも、途中で会話をやめて、そのまま夜の街へ消えていった。
残された2人のお客さんと、全員一致で行き着いた答えはここだった。
「ロバート・デ・ニーロ」 名前がカッコいいからじゃないのか。
じゃあ女優は、「オードリー・ヘップバーン」ってところかな。
外に笑い声がもれるほど、盛り上がったことは言うまでもないが、会話にも身の丈があるわけで…
そのお客さんはあれ以来、店に現れていないことから、質問が図星だったのかな。

余談だが、今年の2月頃、カウンターで「カリラ」をロックで飲んでいたお客さん。
ジャズを聴きながら独り言… 「マイルスのペットは、いつ聴いてもいいなあ」と。
僕が流していたのは、「ジェリー・マリガン」だし…  しかも、「バリトンサックス」だし…
酔って周波数が合わなかったようだが、こういうワイルドな人って、かわいいと思うし好きだね。

映画好きもいいが、共通の話題を独占し過ぎると、周囲はしらけてしまうことがあるのでほどほどに…
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Cinema Fan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする